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カテゴリ:PC『スマガスペシャル』
『スマガスペシャル』感想 十冊目 人生リベンジリベンジ完了。 物語はハッピー・ネバー・エンドへ。 やっぱり大槻ケンヂは最高だ。 スマガ=大槻ケンヂだと言っても過言では無いね。 GO!俺ら。 攻めに転じてみようぜ、さぁ!! ※以下、ネタバレ注意 何度繰り返しても、二人が殺し合う悲劇を止められないカケル。 完全に打ちのめされた彼を助け起こしたのは、前作でハッピーエンドを迎えた川嶋有里とカチカチうんこマンだった。 「頼むぜ、オレ!」 「あの子たちを、よろしくお願いします!」 二人の声に背中を押され、大槻ケンヂの歌をバックに、カケルは走り出す。 GO!俺ら。 攻めに転じてみようぜ、さぁ! 彼女たちを、幸せにしてやりたい。 オレの胸にあった願いは、いつもそれだけだ。 だからオレは、走れた。 どれだけ不幸が襲っても、どれだけ死が阻んでも。 ハッピーエンドに向かって、走り続けられたのだ。 ドロップスの欠片が創った橋で夜空を駆け抜け、殺し合いを続けるカペラとデネブの元へ。 バッドエンドを迎えようとする二人に、カケルは叫び続ける。 このセカイを信じろ、と。 偽物のセカイなど、この世界には無いのだから。 「間違ってたのは、アタシの方かも――」 「やっぱり、完全無欠のハッピーエンド!それに勝る終わりはナシ!」 「ひとりじゃ起こせない奇跡も、皆が集まればきっと!」 「こっちのセカイのアタシたちには、こっちのセカイのアタシたちなりの、ハッピーエンドがあんだろうよ」 それに応える魔女たち。 そして、カペラとデネブも。 「こんなことをした私を――許してくれるの?」 「私たちの願いを、信じてみない?」 このセカイを愛する気持ちが一つになり、この時点で原器はハッピーエンドを規定した。 六人の魔女と一個のうんこが、セカイの絶望を打ち砕く。 「STAR!」 「MINE!」 「GIRL!」 「AERIAL――」 「AERIAL――」 「SHOOOOOOOOOOOOOT!!!!!!」 そして、運命が弾けた。 その余波で吹き飛ばされ、上昇していくカケル。 このままでは、天蓋に触れて記憶を失ってしまう…。 「ま、それもいっか」 眼下に伊都夏市を眺めながら、カケルは思う。 このセカイは、魔女の願いが支え、神様が願う、作り物のセカイ。 でも、作り物の中にも、「本当のこと」が確かにあるのだと。 そして、再び記憶喪失になったカケルは、 今度は誰が助けに来てくれるのか、期待に胸を膨らませながら、 愛するセカイに落下した。 ハッピー・ネバー・エンド 様式美だな。 清々しいまでに予定調和。 前作『スマガ』を誰よりも正しく理解していると自負している俺にとっては、過程はともかく、この結末だけは至って予想通りだった…。 あらゆるセカイが並存して、あらゆる人々がそれらを愛する。 そうやってセカイは広がっていく、それが『スマガ』の「創作物を心底愛すべし」という最強のテーマだったはずだからな。 さて、こうして正常にループし続けるセカイが生まれた。 ループを終わらせることが目的のループ物が多い中、ループを継続させるために物語が展開していく『スマスペ』は新鮮で楽しかったな。 残したイベントを回収して、それでおしまい。 果たしてカペラとデネブは…………やらせてくれるんだろうか。無理か。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.08.03 04:08:03
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