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2009.08.19
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『ゴア・スクリーミング・ショウ』 感想 第二十二回





三つ編み猫の冒険、終章。

ご主人様は助かるか否か。



「コイツは化け物だ。人の痛みが分からない。自分の痛みしか見えていない!」

「こいつは裁かれない!死なない!じゃあ誰がコイツに罪を償わせる!!」



「あの石室の中に、今も居るみたいな気がする……」

「――なさい……。ごめんなさい……」





※以下、ネタバレ注意































前回のあらすじ。

自分が一番嫌いだと言うユカを、恭司は優しく慰める。




【???】




屋敷でまどろむ恭司とユカを叩き起こしたのは、桃音に呼び込まれた由規の銃声。

「――よう、久し振りだな」

由規は何度目かわからない台詞を吐いた後、容赦無くユカに向けて発砲する。

全弾まともに喰らい、倒れるユカ。

「どうした。あの化け物は呼ばないのか?」

ゴアは現れない。

……。

つまり、ユカには反撃の意志が無いんだ。



ユカを庇おうとする恭司。

「もうやめてくれよ。こいつ……こいつ、痛がってるじゃねえかよ」

……あの時の希衣佳はもっと痛かっただろう。

「……早由海はもっと痛かっただろう。早由海の死に様を話したのを、忘れたのか?」

由規は撃ち続ける。

「こいつはあの化け物と一緒に、笑いながら、俺の妻を切り刻んだ。――早由海の腹には、子供もいた」


「どこに同情すればいい。井戸に閉じこめられたからか?怖い思いをしたからか?」

「ならば誰をむごたらしく殺しても構わないというのか――!?」



……涙が出るほどの正論。

「やめてくれーーーーー!!」

恭司は反論出来ず、ただ懇願するだけだ。


そこに闇子が現れ、由規を止めた。

「止めなさい!貴方今、紫ちゃんと同じことをしているのが、わからないの!?」

「早由海を殺されたあんたが、恭ちゃんに同じ思いをさせるの……?だめよ、それだけは」


……。

闇子の制止を受け、由規は子供のように叫んだ。

「コイツは化け物だ。人の痛みが分からない。自分の痛みしか見えていない!」

「こいつは裁かれない!死なない!じゃあ誰がコイツに罪を償わせる!!」


「違う――!」

恭司は由規の前に回りこむ。

「ユカは確かに変だよ!でも、ユカだって苦しんでる!!ずっと辛いんだ!!」


……ユカが苦しんでいる以上に、由規はユカに苦しめられたんだよ。

殺人鬼だって辛かったんだ、なんて世迷言で遺族が納得するわけあるか。



由規はペンダントの効果でユカの再生能力が衰えることを確認し、去っていった。

恭司に、一晩で身の振り方を決めろと言い残して。



一方、解放された桃音ちゃんは浮かれていた。

「あたしはもう、自由だよっ!!」

そこにトラックで突っ込んでくるゴア。

「ばんばんばーン!ぶっぶーびゅびゅんびゅーン!おいらはトラック野郎サ!イカス男サ!」

どぐしゃ。

「もう一回ッ、もう二回ッ!?」

ぐしゃぐしゃ。

「よしよし立派な轢死体!人間絨毯いっちょ上がりィ!!」

桃音、哀れ。

ただ、こいつの場合は素直に同情できない所もあるかも。あかねルートとか特に。

「お前との勝負も、今日はお預けだ。せいぜいご主人様に懐いていろ」

由規に対してゴアは一礼しただけで、後は一言も喋らなかった。



屋敷の中。

ユカの再生が遅い。

ユカは苦しみながら、恭司に話掛ける。

「あの石室の中に、今も居るみたいな気がする……」

あの時、ユカは世界全てに拒絶され、世界全てを激しく憎んだ。

でも、今はどうなんだろう…。

例えどんな罪を犯していても。どんなに狂っていても。

こんな紫を見捨てるなど、出来っこない。


では、二人で逃げるのか?




その日、恭司はユカの過去を夢に見る。

身体の中に石が入り込んですぐ、ユカは奇妙な人形と出会った。

人形は、石で動かせるらしい。

…そういや、由規が「この石はコントローラーみたいなものだ」と言っていたな。

ユカは人形に名前を付けた。

「決めたわ。ゴアよ。ゴア・スクリーミング・ショウ。この間、桃音とテレビで見た映画よ!すごく怖いの!人がたくさん死ぬのっ!」

「怖いお人形になって、世界中の汚い奴らを怖がらせて!!」



……ゴアは、ユカに名前を貰った。

あぁ、ゴアの話に出てくる三つ編み猫ってのはゴア自身のことなのか?

よく見りゃゴアは猫っぽい帽子を被ってる。




【???】




目覚めると、背景が透けるくらいに存在が希薄化しているゴアが居た。

ゴアは何も言わずに一礼して、壁の中に消えていく。

「お早う、恭司。……そろそろ行かなきゃだね」

ユカは由規に対して恨み言の一つも無い。




恭司は、夜逃げする前に闇子さんに会う。

闇子さんは二人のために荷物を用意し、匿ってくれる協力者として自分の仕事先の先輩まで紹介してくれた。

「紫ちゃんに伝えてちょうだいな。ひーくんは私だって」

隠れて聞いていたユカ。

「もう、どうでもいいよ……」

ユカは、怒り続けることに疲れたように見える。


怒気を失い、すっかりしおらしくなったユカを連れ、恭司は闇子さんに紹介された場所へ向かう。

「……寒い」

「昨日も一昨日も、そのずっと前から寒かったけど、今日はもっと寒い。……なんでだろう?」


自分を客観視できるようになってきたからだろう。

復讐欲を失えば、今度は自分が今まで何をして来たか理解させられる時が来る。




闇子さん宅。

由規は盗聴によって、恭司たちが向かう先を突き止めた。

「お前はいずれ、恭司と連絡を取るだろうと思っていたからな。恭司が居るところに、あの女もいる」

女友達の家に転がり込んだ上に盗聴まで仕掛けちゃうヨシキさんマジ犯罪者…。

でもユカが抵抗しなければ、由規は彼女を殺せないだろうな。

「ごめん、ドジった。由規に先輩の住所がバレちゃったぁ」

闇子さんから連絡を受けた恭司は、行き先を変えて田舎町に逃げ込んだ。



怪しまれることを恐れて宿も取れず、バス亭で眠る二人。

「――なさい……。ごめんなさい……」

ユカは魘されている。

……って「ごめんなさい」?

それを早く由規に聞かせてやれ…。


「恭司、しよう……?」

「もう、恭司しか、いないの……」


おいおい……いつ攻撃されるかも知れないのに、もうちょっと緊迫感を持て。


「俺、ユカと一緒にいるから、いつまでも」

「…………う、うんっ……」

大きな瞳から、涙が零れ落ちた。


そのまま、二人は疲れて眠りに落ちる。



恭司は夢を見る。

部屋の隅、ゴアが不安に震え、怯えて蹲っている。

――違う。

恭司だ。あれは自分自身。家を出て不安に凍えた恭司の心。


「そうサそうとモ!幻は見る者の心サ!ココロサ!精神、まいんどサッ!」

何故だか恭司はゴアのことを怖いと思えない。

……なるほど、恭司は自分の心を直視することを恐れなくなったのか。


恭司はゴアに、どうして出てこないんだと聞く。

「んーんーンーー!ゴアはユカのおもちゃだかラ!玩具だかラ!ゴアはユカの言うがママ!パパッ、じじっばバ!!」

「つまんねえダジャレ言ってんじゃねえぞ」

……ゴアのギャグにツッコミが入ったの初めてじゃないか?

良かったねゴア。


ともかく、やはりゴアが出てこないのはユカに攻撃の意志が無いからだ。

ゴアは自分の出番が無くなるというのに、とても嬉しそうにしている…。




夢が終わり、半端な時間に目を覚ます恭司とユカ。

「――足音がする」

そして、ノックの音。

居るとわかっていて敢えてノックする、さすがヨシキさんは紳士だな。



由規にはユカを殺す権利がある。

今のユカは、それを理解出来ているはずだ。



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Last updated  2009.08.19 16:34:50
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