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2010.03.10
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『星空のメモリア』感想 第三十九回

“???”編





もどかしい。

壊れるほど愛しても三分の一も伝わらねえ。



※以下、ネタバレ注意















































前回のあらすじ。

思わず夢を抱き締めた。


【11月18日】


洋の腕の中で、息を呑む夢。

「っ……」

「な……えっ……」

「洋……くん……」

「どうし、て……」


不用意に男に近付くからだよ…。

夢が痛みを訴えるのを聞き、洋は慌てて彼女を解放する。

「びっくりしたな、もう……」

「血圧、上がっちゃったよ……」

「今、検査受けたら、面会謝絶になっちゃうかもね……」


困ったように笑う夢。

これは洋が悪い。

「なんのイジワルか知らないけど、もう二度としないでね」

「いや、あのな……」

「口答えするとお見舞い禁止にするよ」

洋は従うしかない。

自業自得とは言え、出鼻を挫かれたな…。

洋は話題を転換し、なんとか告白の流れにもっていこうとするが、主導権を夢に握られっ放し。

「洋くん、幸せってなんだと思う?」

「幸せっていうのは、しつこく相手にわかってもらうまで迫ることだよ」

「洋くん、普通ってなんだと思う?」

「並の日を通ることだよ」

「私は、洋くんが並の日を通ることを、しつこくわかってもらうまで迫りたいんだよ」


……。

この娘は、本当に、こさめさんに似ているな。

でも洋の幸せなんて二の次だ。

何より大事なのは夢の幸せだろ。

「夢にとっての幸せは、なんだ?」

驚く夢。

「私の幸せ、かあ……」

「すぐには、思いつかないかなあ」


「好きだ、夢」

相手の不意をつく、いつもの戦法。

洋のクセも、そろそろわかってきた。

「俺の恋人になってくれ」

「…………」

「……ダメ、だよ」

「私、洋くんとはつきあえない……洋くんの恋人にはなれない」


ダメなのは最初からわかってる。

理由を聞かせてくれ。

「自分はもうすぐいなくなるから」なんてこさめさんみたいな事を言う気なら、まだ洋にも勝ちの目はある。

「だって洋くん、子供なんだもの」

……どういう意味だよ!?

持って回った言い方はやめてくれ、頼むから。

「その恋は、子供の幻想なんだもの」

「過去の洋くんが見ている夢……悪夢」

「色褪せた思い出なんだもの……」


夢は、洋は友達だと強調する。

自分が初めて作った、大切な友達だと。

「だけど、キミがそうじゃないのなら」

「お見舞い、禁止にする」

「キミが、友達とは違う関係を望んだから……恋人の関係を望んだから」

「だからもう、ここには来ないで」

「お願い……」


洋は言われるまま、すごすごと背を向ける。

立ち去る直前、学校の友達の話をする。

……皆には、いつか夢を紹介すると約束してたっけ。

「俺は、来ないようにする」

「だけど、そいつらは……」


……。

「うん……。いいよ」

「雲雀ヶ崎に戻ってきて、私は一人の時間が多かった」

「それはとても退屈で、苦痛だった」

「すごく不安だったんだよ……」

「だけど洋くんのおかげで、そんな不安はなくなった」


そっか。

そいつは良かった。

「だから、ありがとう」

「キミはやっぱり、私の一番の友達だよ」


そう言って、笑顔を見せる。

……。

やっぱり振られたか…。

洋が振られるのは……明日歩の時にも見た光景だな、そういえば。

まぁいい、人間なんて詰んでからが本当の勝負だ。




夜、展望台に向かう洋。

失意の中、夢との出会いを思い出す。


子供の頃、家事手伝いに忙しかった洋は、友達付き合いをなおざりにした。

放課後、一人家に帰る途中、満開の桜の中で、学校に別れを告げる少女に出会う。

「最後に、お別れを言いに来たかったの……」

学校を見つめる夢は寂しげに見える。

……夢が洋と会った時には、もう学校に通えないほど病状が悪化してたのか。

「キミ、この学校の生徒だよね」

「……うん」

「名前、なんていうの?」

「関係ないから」

普段級友にしているように、洋は夢を拒絶する。

だが、桜の中で佇む夢の姿に、何か惹かれるものを感じずにはいられない。

「……桜、好きなの?」

「咲き始める桜は、好きだよ」

「でも、散ってしまう桜は嫌い……」


桜は春植物、スプリングエフェメラル。

春の儚い命。

……ちなみにメアのフルネームも“メア=S=エフェメラル”だ。

「はかない命なんて、嫌い……」

「はかない美しさなんて、わからない……」


「……僕も、好きじゃない」

「散った桜は掃除が大変だから」


この頃から、既に洋らしい言動だな。

さすがは幼馴染達に散々頭でっかちと言われるだけはある。

「そうだね。ほんとに、そう」

「だからね、スプリングエフェメラルが終わっても……」

「夏になったら、サマーエフェメラルが始まるんだよ」

「終わったようで、終わらないんだよ」

「ずっと、いつまでも、永遠に……わたしたちは、ここにある」


…メアの名前に込められた想いがコレか。

いつまでも終わらない。“S”の一字はスプリングであり、サマーでもある。

「名前、教えてくれるとうれしいな」

「……小河坂洋」

「ありがとう。洋くん」

「あたしと遊びたくなったら、いつでも言ってね」

「あたしは、キミと一緒にいるのが、好きだから」

「きっと、いつまでも、永遠に」

「あたしは、キミが好きだから」


そうして、洋は夢を探すようになった。

夢はいつもお姉さんぶって、洋を見つけると話しかけてくれた。

引っ越しが決まり、離れ離れになるまで、ずっと友達でいてくれた。

夢のおかげで、洋は友達を作れるようになった。



展望台。

メアはいつものように、欄干に腰掛けて洋を待っていた。

昨日、レンが展望台に現れなかったことを指摘する洋。

「昨日はどうしたんだ?」

「……べつに」

言いつつ、顔を真っ赤にするメア。

……死ぬほど可愛いけど、何故照れてるのかわからん。

「今夜のあなたはダメダメね」

「……なにがだ」

「ダメダメでバカバカな顔してるから」

そりゃ痛恨のハートブレイクショットを喰らいましたから。

洋はメアにつらつらと、夢に告白してフラれたことを語る……なんか情けない光景だ。

「俺は、夢にフラれて、辛かったけど……一番の友達って言われて、嬉しかったんだ」

「なあ、メア……これってなんだ?」

「恋じゃないのか?」


……。

「……知らないわ」

「だけど、夢って子があなたをフッたことは、理解できる」

「わたしは、夢って子と、約束を交わしていたから」

「あなたに、自分のことを忘れてもらいたいって、彼女は言ったから……」


忘れるどころかメアの容姿のお陰で、夢への想いはより強固になったわけだが。

そんな約束があるなら、どうしてメアは夢の幼い頃の姿を模倣しているんだ。

メアは、また悪夢を刈ろうか、と問う。

そうすれば、その辛さを忘れることが出来るから。

洋は首を振った。

「悲しそうなのに……」

「悲しくても、手放したいわけじゃないんだ」

偉いね。うん、偉い。

想い出が大切だと言った洋は中々格好良かったから、そのまま一途で居てくれ。

「じゃあ、どうすればいいの」

……なんかエロシーンの導入っぽい台詞に見える。

「頭、撫でていいか?」

「……なんでそうなるの」

「メアの頭を撫でると元気が出るんだ」

「……なにそれ」

メアは、文句を言いつつも頭に触れさせてくれた。

毎度毎度、メアの髪の毛は気持ち良さそうだな…。

「今度は抱き締めていいか?」

……おい。

「いや……」

「抱き締めたいんだけどな」

……ちょっと調子に乗りすぎじゃないの。

「絶対いや……」

「頭撫でられるよりも……変な気持ちになるから……」

「洋くんも……経験してみればわかる……」


メアは何か考えた後、欄干の上に立つ。

洋と顔の高さを合わせる。

「死神は、本当は、こんなことしないのに――」

そのまま、洋の額にキスをした。

……なんだか、すっかりメアに慰めてもらっちまったな。

変わったようで変わらない。

だけど確かに変わるものだってある。

だから、想い出は想い出のまま。

俺はそろそろ、今の俺の恋を探してみようかと、そんなことを思っていた。


夢の言葉は、洋の心理に何らかの影響を与えたようだ。

…とりあえず御託はいいから、夢へのアプローチの仕方を考えようぜ。

今のままじゃ八方塞がりだ。



【11月28日】


夢に振られてから十日が経った。

明日歩たちは、頻繁に夢のお見舞いに足を運んでいるようだ。

「夢さんって、ほんと天文に詳しいよね」

「岡泉先輩に匹敵しますよね。星の神話に関しても、明日歩さんと肩を並べるんじゃないでしょうか」

仲良くやっているみたいで良かった。

本当なら、夢を天クルに勧誘したいところだが……色んな意味でそれどころじゃないか。

「……洋ちゃんは、一緒にこないの?」

「よろしければ、今日の放課後にでも……」

「やめとくよ」

今の洋は、夢の病室には行けない。

今まで毎日見舞いを欠かさなかった洋の急変を見て、明日歩たちは心配そうだ…。






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Last updated  2010.03.10 05:12:51
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