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2010.03.15
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『星空のメモリア』感想 第四十一回

“???”編




これが“彼女”の全力全開か。

いや、これはとてもじゃないが敵いっこない。

今回は泣いて悶えて色々と大変だった。

幸せって多分これのことだ。



※以下、ネタバレ注意


















































前回のあらすじ。

夢の病室にメアが姿を現した。


【12月2日】


突然の来訪者に、夢は驚き、怯えている。


「だ、誰……?」

「メア。名前を言うのは初めてね」

「あなたとは初めてじゃないけど、この姿で会うのは初めてだから」


“この姿で”会うのは初めて……会うこと自体は初めてではないのか。

しかし夢の方は、全く覚えがない様子だが。


「もしかして……死神さん、とか?」

「そうよ。わたしは、死神よ」

「私の命……刈りにきたの?」

夢の声は恐怖に震えている。

死にたくない。当たり前のことだ。


「あなたが寝ていたら、起こそうと思ったんだけど。もう起きてるなら問題ない」

「あの、キミは……」

「ここは遠いから、長居はできない」

「だから、一言だけ」

「洋くんを悲しませたら、カマでざっくり刺すからね……」


メアは言い捨てて、姿を消す。

入れ替わりにドアがノックされた……なるほど、こういう手筈か。




天クル一同とメアの助力を得て、病院から夢を連れ出す洋。

夢はいつものパジャマ姿ではなく、私服を着ている。

冬用の黒いワンピース……シックな感じで、夢によく似合っている。

「どうかな、この服……」

「変じゃないかな……」


変じゃないよ、全然変じゃないよ。

むしろすっごく可愛いよ……と思う俺。


「夜に抜け出すの、初めて。ドキドキしちゃった」

「特にナースステーションの前を見つからないように駆け抜ける時が一番楽しかったよ~」

彼女のあまりに呑気な態度に呆れる洋。

あんな別れ方をしたのに、なんか普通だな、夢。



少し浮かれた様子の夢をバイクに乗せて、走り出す。

向かう先は展望台。

七年前、二人で何度も見上げた星空がそこにあった。

昔と少しも変わらない星空を、七年前と大きく変わってしまった二人が見上げる。


「変わらない……変わってないよ、洋くん」

「私は変わったのに……」

「雲雀ヶ崎の星空が、うらやましいよ……」


夢は、感動に目を見開いて夜空を見つめている。

その目に映るのは、子供の頃の二人の姿か。

「ありがとう、洋くん……私、今日を忘れないよ」

「過去の思い出と一緒に……」


洋との想い出を過去に押し込めようとする夢を、洋は制止する。

語り始めたのは、七夕の伝説。

織姫と彦星の物語。

所々茶々を入れる夢に構わず、語り続ける。

「織姫と彦星には、子供がいたんだよ」

「七夕は、織姫と彦星の再会が約束された日というだけじゃなかったんだよ」

「家族と一緒に、幸せな日常を送れる時間だったんだ……」




……。

これが、洋が七年間も温めていた話。

七夕に彩りを添える、“娘星”の物語。

家族を求める洋が行き着いた、七夕伝説の真実か…。


洋の言葉は、夢の心を揺り動かす。

夢は語り始める。

夢の願いは、洋に忘れてもらうことではなかった。

“自分の病気が治ったら、洋と結婚したい”。

もしそれが叶わないなら、洋には別の恋を見つけて欲しい。

それが、並の日を通ること。

そうすることが、洋にとって最も幸せなことだからだ。


「だからね」

「もうすぐいなくなるかもしれない私と、洋くんは再会するべきじゃなかったんだよ……」

「洋くんは、私を忘れるべきだったんだよ……」


淡々と語る夢の瞳から、涙が零れる。

静かに、静かに泣き続ける夢。

洋は、夢の言葉を否定する。

病気なんか関係なく、夢の側にいたい。

夢は無理してお姉さんぶる必要なんてないんだ、と。

が……。


「無理をしてるのは私じゃない……。いつも、洋くんのほうだったんだよ……」

「昔から……今だって……」


夢は、洋を胸に抱く。

優しく抱き締める……一番辛いはずの、夢が。

ここは、洋が夢を抱き締めなければいけない筈なのに。


「子供の頃は、背伸びだったかもしれないけど……今は、あの頃よりは、お姉さんをできると思うから……」

「だからね……」

「キミは、私に、甘えてもいいんだよ……」



洋の中で何かが決壊した。

夢にすがりつき、泣く。泣く。

いつまでも止まらない。

夢は洋を優しく宥め続ける。

「大変だったね、洋くん……」

「もう、泣いてもいいからね……」

「我慢しなくていいって、私が許すから……」



…………。

洋の何が大変だったのか。


洋は母親を失った。

夢との想い出を失った。

明日歩にフラれた時も、衣鈴に拒絶された時も、こももが死んでいる可能性に行き当たった時も、こさめさんが消えてしまった時も、千波が襲われて一晩目を覚まさなかった時も。

洋は泣かなかった。

一度たりとも、泣いたことはなかった……。

それは悲しくなかったからではない。

俺が思ったように、何事にも淡白で情が薄いわけでもない。

そういう時、洋は、ただひたすら我慢していた。

我慢して我慢して、つもりつもった悲しみは消えることなく、洋は“優等生”の仮面を被ってそれを押し隠していた…。


洋は声を上げて泣き続ける。

夢の腕の中で。


……。

なんだこれ……。



俺の理解を遥かに超えていやがる。

務めて冷静に、事実だけを見るなら……。

ヒロインを救うべき主人公が、逆にヒロインに救われた。

「主人公がヒロインに負けた」となるのか……?



乙津夢……これが乙津夢か。

なんて恐ろしくも強靭な少女なんだ。

これほど精強なヒロインは知らない。

俺には、夢が正しいとは思えない。

夢の語り口は自分を棚に上げているし、明らかに無理をしてる。

でも、夢の力は確かに洋を捻じ伏せた。

俺が殆ど認識すらしていなかった洋の悲しみを見抜き、カウンターヒット・最高のタイミングで救いの手を差し伸べた……。

凄い。

とにかく凄過ぎるぞ夢。



【12月3日】



夢のお見舞いに来た天クル一同。

皆で大騒ぎして、夢も楽しそうだ。



面会時間が終わっても、洋は夢の病室から帰らない。

その晩、洋は夢を抱いた。

「私があげられるもの、洋くんに全部あげちゃった……」

エロい台詞のようで、実際にエロい台詞だけどそれだけではない。

夢が洋に与えたもの……身体と心、両方。


「ほんとは……もっと……洋くんを受け止められたらよかったのに……」

「あたためあえたらよかったのに……」

「凍った心を……溶かしてあげられたらよかったのに……」


洋の心が凍っていたように、夢の心も凍り付いている。

似た者同士だ。

もう少し、二人が寄り添う時間さえあれば……。




【12月4日】


病室に不法侵入したまま一夜が明けた。

病室で寝泊りして、身体を拭くことも出来ない洋は埃塗れ。

「洋くん、お風呂はいってないよね」

「ばっちいまま私を抱いたんだね」


「……悪かった」

悪かったじゃねえよこのコンビニ野郎。

さっきは空気を読んでスルーしたけど、ありゃ正気を疑ったぞ。

命に関わる病人を、病室のベットで押し倒すなんて信じられん…。


さらに言うなら、そんな病人を原付で二ケツとかも有り得ない。



「洋くんの身体、私が拭いてあげようか?」

「べつに吹かなくていいから」

「拭かせてくれなかったら私の病室に侵入者がいるって悲鳴上げながら廊下を駆け抜けるよ」

…大真面目で滑稽な言い回しをする夢が可愛い。


渋々ながら服を脱ぐ洋。

夢は楽しそうに、全身で洋の肌に触れてくる。

「……かぷ」

「ぺろ……」

甘噛みする。舐める。

なんだよこれよおおおおおおお!!!!


「……なにしてるんだ」

「ン……食べたくなったの」

「ちゅ……うん、キレイになったよ……」



昨日のエロよりこっちの方がエロいじゃないか。

……俺はもうダメだ。



「それじゃ、次は前だね」

「……いや、前は自分でやる」

「かぷっ」

「痛い痛い痛いっ、噛むなっ」

「かぷかぷ」

「うあっ、耳まで噛むなっ!」

「れろ……」

「舐めるなっ!」


これ以上はムリ。

マジで。


「私に背を向けたら噛みついちゃうかも」


もうやめて。


「かぷっ」


……。


「かぷかぷ」

「かぷー」

「れろれろ」

「ぺろぺろ」





我……。

我、天啓を得たり。


……涅槃が見えたので、今日はここまでにしよう。

今日はすごくよく眠れるような気がする。





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Last updated  2010.03.15 04:39:03
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