現存する英語の最古の英雄叙事詩に題をとった映画です。
結構前から予告やポスター等で目にしていたのでぜひ観たいと思っていました。
川崎3館のうちどこで観ようか迷った挙句、レイトショーで一番早かった109シネマズでエグゼクティブシート通常料金で鑑賞。
さすがに3連休の中日だけあって、それなりに混んでいました。
6世紀のデンマーク。フロースガール王が新しい館で勝利の宴を催していると、怪物グランデルが現れて暴れまわる。しかし王と対峙したグランデルは、王は殺せないと退散する。
この事件は国内、周辺国に知れ渡り、海の向こうから勇者ベオウルフが現れる。
ベオウルフは仲間たちと事件以来封印されていた館で宴を開いてグランデルをおびき寄せ、グランデルを退治する。
しかし翌日、ベオウルフが悪夢から覚めると館で共に寝ていた仲間たちが惨殺されていた。王からグランデルの母親の仕業だと聞いたベオウルフは帰り支度をしていて難を逃れた生き残りのウィグラーフを供に沼地の洞窟に向かう。
一人で洞窟に入ったベオウルフは、グランデルの母と対峙する。彼女は言う。「自分を抱きなさい。あらゆる栄光を与えよう」と。
帰還したベオウルフの様子を見たフロースガール王は言う。「もはや私の呪いではない。」そしてベオウルフに王位を譲り死んでしまう。
こうしてベオウルフは王となり、その名は知れ渡ることになるのだが・・・。
話の冒頭から、ベオウルフはかなり胡散臭く描かれています。
誰も真実を知らないような話をさらに誇張しているような描写があり、これが後に重要な要素となっています。
物語の最初の方でキリスト教が伝わったばかり、後半で教会が建っていたりしますが、それだけです。あまり宗教的なことは描かれていません。
やはり、アクションはCGを使って迫力があります。暴れるグランデル、ベオウルフたちとの対決、そしてラストのドラゴン。
そして、グランデルと戦うベオウルフ。全裸です。周りのもので股間をうまく隠して写しているので、思わず笑ってしまいました。
ストーリーはわりと単純ですが、退屈することはありません。
「父親たちの呪い」なかなか面白いです。
キリスト教化前後の世界の雰囲気もなかなか良かったです。
誰でも楽しめるエンターティメント映画です。