ギレルモ・デル・トロの日第2段(上映24:40-なので、正確には日付変わっていますが)。いったん家に帰って休んで、深夜に鑑賞。上映時刻のせいか、観客は2人でした。
ということでデル・トロ監督作品の『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』です。
ちなみにPart.1は未見。
まあ、観てなくてもついてゆけました。
はるか昔、強欲な人間たちはエルフたちに戦争を仕掛けた。圧倒的な人間たちに対抗するため、エルフの王はゴブリンの鍛冶職人に無敵の軍団「ゴールデン・アーミー」を造らせ、人間たちを退ける。しかしその破壊力によってもたらされた、あまりにも悲惨な事態を悲しんだ王は人間たちと講和し、軍団を制御するための冠を3つに分けてばらばらに保管することにしたのであった。
現代。ヘルボーイは超常現象捜査防衛局(BPRD)のエージェントとして仲間のリズ、エイブたちとともに人間に害をなす魔物たちと戦っていた。
BPRDは秘密組織でヘルボーイたちの存在は秘密だが、目立ちたがりのヘルボーイは外に出たくて仕方がない。
そんなある日、古美術のオークションが魔物たちに襲われる。襲ったのはエルフの王子・ヌアダ。ヌアダは父王と違い、ゴールデン・アーミーを甦らせて人間を滅ぼそうとしていた。そして王冠の一部が出品されたオークションを襲ったのであった。
ヌアダは父王を殺して2つ目の部品を奪い、残りの1個を持つ双子の妹・ヌアラを追う。
ヌアラは事件を捜査していたエイブと出会い、BPRDに保護される。
それを知ったヌアダはBPRDに乗り込んでくる。
ゴールデン・アーミーは甦ってしまうのか?
ビジュアルがちょんまげの赤鬼・ヘルボーイ。馬鹿で短期で目立ちたがり屋で、ナイーブ。愛すべきキャラです。
知的な水棲人・エイブともいいコンビです。
「レッド」「ブルー」と呼び合うのは、戦隊ものみたい?
リズはキツめの美女ですが、実は…。
ヘルボーイたちの指揮官としてやってくる、ドイツ人のヨハン。
エクトプラズムだけの存在で、常に宇宙服のようなスーツに入っています。しゃべると口?のところの部品が動きます。
いかにもな感じの堅物で、ヘルボーイと対立。ヘルボーイはナチスに呼び出された過去があるので、なおさら。
でも、ロッカーを使ってヘルボーイとけんかしたり、クライマックスでも活躍。なかなかお茶目です。
秘密組織BPRD。魔物のMIBみたいなものですね。
でもフラッシュがないので、見られたらみんなの知るところに。
エルフの王子・ヌアダは、槍使いがなかなか格好良いです。
王女ヌアラに惚れるエイブ。
メガネをやめてコンタクトにしたり、ヘルボーイにアドバイスを求めたり。
でも恋は盲目、最後には暴挙に出ますが。
クリーチャーたちはギレルモ・デル・トロの世界です。
おどろおどろしていながら、ファンタジー。
後半に登場する「死の天使」は、まさにそうです。
最後のオチは…王子と王女の関係からわかってしまいました。
最後のヨハンのセリフ。ドイツ人にあのセリフの組み合わせで、小林源文の漫画を思い出してしまいました。あちらはケツですが。
アクションも良かったし、世界観も自分好みで、とても楽しめました。
なかなかいい娯楽作品です。