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ゼロの状態から人生最大のチャンスをつかむ方法 byけん仙人V3.0・・・by No Google 

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2010/07/06
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次の日の朝・・・

JR常磐線柏駅のホーム・・・
都内私立中学校に通う 小林和也
彼の一日は早い

アナウンスが流れ 柏駅始発の千代田線車両がホームに流れてくる

和也は 車両の扉が開くと同時に椅子に座る
『よし!今日もついているぞ!』とこころのなかで呟く和也の目線には
自分より先に椅子に腰掛けて すでに居眠りをしている男性に気がついた。

容姿は20代くらいの大学生のような 髪の毛はボサボサで青いシャツに
ジーンズ ヘッドホンを着けてそこからは
けたたましい位の音が漏れている。

『あれ~?一番乗りだと思ったのにあのお兄さん早いな』
と一番でなかったことに気落ちした和也だったが

次々と人が駅ごとに増え 身動きが取れなくなる間には気にも
ならなくなり

西日暮里駅につくと急いで和也は山手線に向かう
車両を降りる時 チラリと今朝の男性の座っていた座席に目を配るが
その姿はなかった。

雄太の教室

美樹が雄太の席に近づく
美樹「昨日はありがとう」「今日も一緒に帰ってくれる?」
雄太は思わず 腰が抜けるほど驚いて見せた。

本当に椅子からずり落ちる勢いだ。
「い、い・・・」雄太は言葉に詰まりながらも美樹の顔をみて
「いいよ」「OK!」

それを聞いた美樹はうれしそうに自分の席に戻る。

教室の入り口の最前列に席がある有斗がこの二人の様子を
にらみを利かせながら見ていたことに二人は気がつきもしなかった。


同じ頃 実夏の教室では棚橋が 相変わらず淡々と出欠と連絡事項を
こなしていた。

そこには実夏の姿はなく 昨日のままの実夏の机の上には上履きが揃えられて
置いてあり クラスは雑然とした会話が続いている。


沙耶「今日も実夏のやつきていね~」
美海「あ~あ 本当・ムカツク~」
優花「ウザイのも居ないと余計にウザイ~」

棚橋を変わらず陰口をしながらいる。ホームルームも終わり
職員室に戻る棚橋

昨日と同じ動作で 実夏の家の留守番にメッセージを残す。
心配というよりも不安といった表情の棚橋は
そのまま授業へと出て行った。


雄太の学校ではちょっとした揉め事が起きた。

雄太のクラスメート「おいおい聞いたか~」にやけながら彼が雄太に告げる
「有斗のかあちゃん また職員室でもめてるらしいぜ~」
「さっき職員室に 日誌を届けたら 先生たちおたおたしてたんだ」

雄太はその話を聞いて思わず昨日のことで有斗のお母さんが
学校に来たのだと思った。

『まじかよ~なにも僕していないよ~』と雄太は思う。

職員室では
有斗の母親が校長室に入りなにやら捲くし立てている。

河田一恵「先日からお話している田中先生のことなんですが如何お返事くださるのかしら」
校長「会長 田中先生の件ですがいま調査している最中ですのでもう少しお待ちください」
一恵「お待ちくださいと先週も申されましたわよね」「私としても穏便に話をつけたいのでこうしてお伺いしているのではないですか」
校長「田中先生が実際にわいせつな行為をしたかどうか事実確認をしているので」「とくにこうしたデリケート話は慎重に行わないと・・・」
一恵「そんな調子では解決すると思うのですか!?」
「むしろ被害があったと言ってきた保護者が嘘でもついているような言い方ですわ」
校長「そんなつもりは毛頭ありません・・」
一恵「いいわ そちらがその気ならば私たちにも考えがあります」
校長は困り果てた顔をしながら一恵を見送る

どうやら生徒が教師からわいせつな行為を受けたと一恵の耳に入ったらしい。

一恵は職員室に戻ると 昨年着任したばかりの田中先生の下に近寄り
耳元でなにやら小声で囁いて すぐに職員室を後にした。

心配した同僚の職員と校長が田中先生に何を言われたか質問するが
彼は苦笑いしながら何も答えなかった。


そわそわしている雄太の耳に有斗の母親が帰ったと聞いたのは
放課後のことだった。

雄太のクラスメイト「ほんと!有斗のかあちゃん学校が好きだよな」
「有斗も 手がつけられないほど悪なのはかあちゃんゆずりだ」

雄太「なん・・・そんな悪いと言うなよ」「あれでもあいつは悩んでいるだよ」
日ごろ雄太には優しい有斗なだけに彼の言葉に反論しかけたが
昨日のことの今日だけに言葉に詰まった。

校門を出よとしたところ美樹が待ってくれていた。
美樹「大丈夫?」
雄太「う・・ん 平気」「ちょっと考え事していたんだ」
美樹「有斗君の事?」
雄太「んん・・まあね」
美樹「彼のお母さんが職員室でまた騒いだと聞いたから私も心配だったの」
雄太「昨日のことお母さんとか話したの?」
美樹は黙りながら首を横に振った。
雄太「そう」「僕も昨日は お母さんにも話さなかったから」

二人はまた黙ったまま駅の改札をくぐる。

二人がホームに降りて電車を待っていると
向かい側のホームに 有斗のお母さんが雄太に手を振っていた
一恵は 40代とも思えないほどプロポーションがいい。

目立たないわけがないのだが 雄太はまったく気がつかない
美樹が車両のアナウンスに 向かい側のホームでこちらにニコニコと手を振る一恵の姿に気がついたが

まさか 有斗の母親とは思わなかった。
車両がホームに入ると同時に美樹が雄太に反対側で手を振る女性が居ると
告げるが 雄太がその言葉に気がついて向かい側に目を配った時には
一恵の姿は無かった。

二人はそのまま車両に乗り込み座席に座る。
雄太が呟く「大人って面倒だね」
美樹が目を伏せてうなずく・・・

池袋に着くと雄太も美樹も手を振りながら「また明日ね」と声を
かけて別れる。

雄太はいつものように山手線に乗り込み席に着く。
巣鴨駅を過ぎたあたりで 聞き覚えのある音が雄太の耳に入る。
『あれ・・・どこかで聞いた音だな』目を閉じていた雄太は

音のする方向に目を見開いた・・・
すると

ピンクのブラウスを着た女子高生がヘッドホンをしながら居眠りしている
『あの人 そうだ昨日向かい側に座っていて西日暮里で慌てて降りていったお姉さんだ』

雄太が気がついた。
大人びいた彼女の姿は 雄太の記憶に残っていたのだ。
『ああ~今日は彼女 完全に爆睡しているや 』雄太の目には

彼女のすらりとした足 ブラウスから覗かせる胸元が
ハラハラさせた。

雄太が見ている女子高生とは 山本実夏の事である。
偶然なのか雄太は彼女と帰りを同じにしていた。

もうすぐ西日暮里駅だ降りなきゃ
雄太は実夏に目を配りつつも駅に着くと
車両を後にした。

振り返ると実夏の姿はなく そのまま居眠りをして乗り越して
しまったと思った。


千代田線に乗り換えた雄太は
美樹のことを思い出していた。
なんだかわくわくするのと裏腹に照れる気持ちで
自分の顔がニヤケていないか目をつぶっては
彼女の事を忘れられない。


それを繰り返している時
松戸駅を過ぎ目を開けた雄太

自分の席の反対側のドアに一人の男性がいる事に気がつく
スポーツ刈で背中には赤いリュックを背負い
窓の外を眺めているように見えた。

しかし しばらくすると彼が一人で話をしている。
「そうなんだよ」「お前があそこで言わなければ俺は・・もう」
なんだか楽しそうに話している男性

雄太以外は誰も気には留めていないようだった。
男性「そん言い方ないだろう?」「俺だってお前の事を・・」

どうも雲行きが怪しい話し方だ。男性の話す方向は車両のドアだ

誰も居ない。たちながら話している。
雄太には不可思議に見えた。携帯電話で誰かと話をしているように
流暢に会話が成り立っているのだ。

新松戸駅に車両が着くと男性は勢いよく駅のホームに出て行き
その姿はあっという間に見えなくなった。

雄太はナンだったんだろうと不思議な面持ちのまま帰宅した。

雄太「ねえ母さん」
幸子「なに雄太」
雄太「帰りの電車でね不思議な事があったんだ」
答える幸子
雄太「男性の人がね 窓に向かって一人でお話をしていたんだ」
幸子は答えに困って晩御飯の支度を始める

雄太「ねえ母さん」
幸子「判ったわ、その人はたぶん疲れていたのよ」
雄太にはまったく理解のできない幸子の返事に
「もういいよ」
『本当に母さんは僕の話を真剣に聞いてくれないや』
『有斗のお母さんの話なんかもっと面倒くさそうだからやめよう』

雄太は晩御飯も済まし 宿題も済ますと
「お休みお母さん」と一言いうと床についた

幸子も「お休み」といっただけだった。

つづく








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Last updated  2010/07/06 09:55:59 PM
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