今回はいつも以上に読むのに時間がかかりました(^^;
これまでの感想はこちら。。
今回はネタばれほぼなしで・・・。
ちょっと頭の弱そうな巨人は エレンみたいなタイプとは違って
知性が無いのかと思っていましたが、イルゼが残した記録によるとそうでもないようで・・・。
でも 知性があるのだとしたら それはそれで 複雑。。
巨人は どうやらもとは人間で 巨人に食べられることによって
何らかの変化が起きて巨人化してしまうのかな~っと思うのですが。
食事を必要としないのに 人間を食すってことは 仲間を増やそうと
してるってことなのかな?とか。。
巨人化することを進化ととらえるのであれば 彼らは人間の進化を促してるつもりなだけ
かもしれませんし。。
巨人の謎は一向に解明されませんし、その不気味さも変わりません。
なんで あんなに巨人は惚けたような表情をしているのでしょうか。。
恐怖を感じさせる凶暴な行動や姿態とは 全く似つかわしくないあのアンバランスな表情が
逆に理解しがたい不安定要素として巨人の不気味さを増幅されているのでしょうね。。
今回は巨人化するエレンの処遇について 利用しようと考える者と
処分すべきと考える者との対立がありましたが、こういうのって
よくありがちな展開なんですけど、妙にハラハラさせられてしまいました。
ずっと緊張を強いられる環境にあるからか 謎が多すぎてなかなか先が予測しづらいからか
対立してるどちらもが人としての非情さを持つからか・・・
絵も相変わらず背景とかは凄いんだけど、人物が不安定で 線も下書きみたいな感じで・・・
でも それがこの作品の独特の雰囲気を作り上げているともいえますよね。
上手い絵であれば それはそれで見ごたえがあると思うのですが
線が安定してなかったり、身体のバランスやポーズが 崩れていることで
この世界自体の居心地の悪さを表現しているようで 心理的な不安なんかも
演出しているかのようです(単に作者の画力が 成長過程ってことなのでしょうが ^^;
心理描写やアングルの取り方も独特で 荒削りなんだけど そういう表現法にも
強く惹かれます。
いつ誰が死んでもおかしくないという、戦場における極限とそれに対する覚悟を
自らに突きつけられるような緊迫感は 自分はただの読者であり、
登場人物の一員でないにもかかわらず避けられないことのように感じてしまい、怖いです。
目の前で人が喰われるという経験を何度もし、恐怖を体験し続けているのに
それでも怯まず前に進もうとする強い意志。
決して怖くないわけではなく、本当は逃げ出したくて、他の人に任せてしまいたくて
仕方がないのに それでも それ以上に守るべきもののために引き下がるわけには
いかない。。
正義感と言ってしまえば それだけですが その決断を下すまでの葛藤というのは
なかなか一言で表せるものではないなと思うのです。
そのあたりを誤魔化さずに描いているところが この作品の迫力だと思います。
5巻のラストにエレンのようなタイプの巨人が出て来て これで話が大きく動きそうな
気がするのですが さてどうなることでしょう。
またまた次巻を楽しみにしたいと思います。
この記事のTB先
http://rese912.blog38.fc2.com/tb.php/1290-576a2406
別館の同記事
コメント欄に記事URLを貼って TBの代用にしていただくこともできます