「坂道のアポロン」作家が描く次の地方物語 ってことですが、これはまた面白い。
伝統の踊り「おわら」を中心に据えたお話で、富山県富山市八尾町が舞台のようです。
私 この「おわら風の盆」なる行事はあまり知りませんで、まぁニュースで見たことあるかも
しれへんわな。。ってな程度。
この踊りは どうやらかなり しっとりと艶っぽい踊りのようですね~
笠被って踊るのですが、かなりの角度をつけて被るようで ほぼ顔が隠れてしまうのですが
これがまた何とも色っぽいwww
へぇ~~ってな感じです。
「坂道のアポロン」で、幅広い読者に支持された、小玉ユキの次なる新しい世界は、
伝統行事「おわら」を踊りつぐ町!
東京から転入してきた蛍子(ほたるこ)は、町の伝統「おわら」を踊れるが人前では
緊張して踊れなくなってしまう。
そんな蛍子にひかれる地元の高校生、光(ひかる)。
どうやら、光の叔父と蛍子は昔からの知り合いらしいが、2人は何も語らない。
小さな町に吹き込む、謎と秘密の風。
情緒と青春を瑞々しく描く、新しい小玉ワールドを堪能ください!
伝統のおわらには興味がないと 体育の時間もサボってる?風の蛍子でしたが、光は
偶然 彼女がおわらを踊っているところを見てしまい・・・
それは 地元の人でもちゃんと習わなくては踊れないという見事な女踊で 光はその
踊りに魅せられてしまいます。
でも 体育でいざみんなと踊ると全く踊れない蛍子に 光は おわらをバカにしてるのかと
怒りをぶつけてしまい・・・。
でも 蛍子は本当に人前では踊ったことがないようで バカにしてるとかではなく 緊張で
身体が強張ってしまって踊れないらしく。。
そんな蛍子は なんと光の叔父・円と知り合いだったようで、しかも叔父を「円くん」と呼び
ます。
どうやら蛍子は 円のことが好きなようです・・・。
円も蛍子に対して 特別な感情を持っている風で 光は戸惑いを覚えます・・・
が 二人がどんな関係であるのかを語らないため 光は 悶々としますが、小さな町のこと
だから 蛍子が円が経営してる喫茶店に通うようになれば たちまち噂となり、白い目で
見られるのは女子高校生と一緒にいる叔父の方だと考える光・・・
そこで、光は 叔父の名誉のために 自分が蛍子と付き合ってることにして 自分が隠れ蓑に
なることを提案します。
蛍子は 始め渋りますが、自分の気持ちを抑えられるのか問われ、渋々受け入れることに。
二人はデートしてると思われるよう 一緒にいますが、折角だからと 蛍子が人前で踊れる
ようになるよう練習を始めます。
学校の生徒に目撃されて 写真をとられたりと色々ありますが、自分に踊りを教えてくれた
人をバカにされたことから 蛍子は生徒たちの前でおわらを披露することに。
最初は身体が動かなかった蛍子ですが、笠を被り、視界を遮ることで、周りの目を気に
しないで済むようになると いつしか身体が軽くなり・・・
蛍子の踊りに驚愕した生徒たちは その見事さに感心し、蛍子を認めます。
ついでに光との仲も公認にwwww
でも 光の方は・・・ 改めて蛍子がおわらを踊るのを見て 胸が苦しくなってしまうのです。
どうやら 蛍子に惚れたようで・・・(^^;
ま、この展開は そうなるわな。。
が、彼が報われる日はやってくるのか(紆余曲折の末、やってくるのだと思うけどwww)
蛍子は円が好きで 円は多分、蛍子の母のことが好きだった(過去形)んじゃないでしょうかね。
蛍子の母はもう亡くなってるとか そんなんじゃないかな。。
蛍子の円への想いは 恋ではあるけど憧れとか そういう種類で 円には相手にしてもらえ
無い気がするんですが、さて どうなんだろ。。
三角関係は 他にもあって、蛍子のことを邪魔にしてた里央は 多分、光のことが好き
なんじゃないでしょうかね?
あっちにもこっちにも三角関係勃発で なんともややこしそうですが 今のところはすんなり
読めました。
話の構成とか上手いからじゃないかなぁ~
読みやすいです。
キャラの広がりもまだまだありそうですし、これからの展開に期待したいと思います。
光自身も おわらが好きで踊るも上手いし 学校で「おわら5」って言われてるイケメンの
ユニットで踊ってるくらいですし、きっと彼自身の成長もみれるんじゃないのかなと。
艶のある踊りを高校生が踊るってのも また なんとも気になりますねw
青春のキュンとした胸の痛みを堪能できそうな作品です。