日高ショーコさんの作品は「憂鬱な朝」の次にこちらが好きです。
他にもいろいろ好きですけど、この２作品がダントツ好きかな。
新刊が出たので 一気に感想を。。
広告代理店勤務の桜井は、帰途、ある青年とぶつかって仕事の資料をダメにされて
しまうが その相手が同じ資料を持っているとこのとで家に招かれた。
彼はその古くて広い一軒家で下宿を営む家主だという。
水川蓉一と名乗るのその青年は大学生で、桜井に対してひたすら無愛想。
素っ気ない態度と不躾な眼差しを苦手に思いながらも桜井は「家が気に入った」と
たびたび蓉一のもとを訪れるようになり・・・・。
ってことですが、最初の出会いは偶然で、しかも どちらかというとケンカ腰。
嫌な印象しか持たなかったのに、偶然が重なって蓉一の家に出入りするようになる桜井。
でも、勘に触る物言いばかりする蓉一を桜井は苦手だと思い、蓉一もはっきりと桜井に対し
突っかかって来る態度。
でも、蓉一をよく知る者にしたら、誰にも興味を示さない蓉一が 桜井に対しては興味を示して
いるのを特別なことだと感じてて。
最初から 割と感情をストレートに表してましたもんね。
そんなある日、駅で偶然 知人らしき男性に笑いかけてる蓉一を見かける桜井・・・。
その男性は桜井も知ってる有名な柏木ディレクター。
彼は蓉一の亡き父の親友で 桜井は仕事を切っ掛けに柏木から蓉一の話をきくことに
なります。
両親が早くに亡くなり大人の中で育った蓉一は笑わない子。
何に対しても無関心。
でも、桜井には無愛想ではあるものの、普通の若者って感じに映っていて、特に変わってる
とも思ってなくて。。
が、桜井は蓉一のことがだんだんと気になり始め、そんな矢先に 突然 蓉一が自分に
笑顔
を向けてきたことから 激しく動揺。
なぜなら、自分が蓉一に抱く思いが恋愛感情であると気付いてしまったから！！(*/-＼*)
桜井は全くのノンケさんだったし、まさか自分が男を恋愛対象としてみるなんて思っても
みなかったことでしょうから 自分自身にびっくりだったんでしょうが、ここからが長いのですわｗ
蓉一も 最初から桜井には遠慮がなくて、他の人のように無関心でいようとするも、なぜか
それが出来ず。。
自分が描いていたものを花だと桜井が気付いたあたりからですかね。
桜井を意識するようになったのは確かなようで。
蓉一の方が先に 興味を持ったような行動してますもんね。
っと、そんな中、大学の同級生・藤本が急激に蓉一に接近。
蓉一の家に 下宿したいと言い出し・・・。
藤本の出現によって、桜井はますます蓉一を意識することになり 藤本への対抗心から自分も下宿することに。
ま、桜井の場合は 周りのみんなが蓉一の気持ちを想って誘ってくれてましたけど。
蓉一が１０代でしかも男だということに戸惑い いつも悶々としてる桜井ですが、藤本に
対しては 蓉一への気持ちを隠さずに宣言したので スカッとしましたわ。
それくらいの勢いで蓉一にも当たって欲しいものですｗｗｗ
一方、蓉一の方は 桜井への関心を隠さなくなり・・・
藤本に「桜井を見るとき目の色が違う」って指摘されたときは どういうことか初めは
分からずにいるのですが、蓉一も突如、自分の桜井に対する想いが何であるのかに気づく
のですよね。
で、思い余ってある時、桜井に抱きついちゃうのですが、桜井の方も思わずキスしちゃって。。
二人とも両想いなんだから サクッと進んでもいいようなものなのですが、簡単には進まずｗ
蓉一は割と自分の想いに素直に行動してるように思うのですが、その行動に対し、桜井は
素直に受け取れなくて・・・（＾＾；
蓉一は何にでも流されてしまうところがあるから キスのことも単に流されただけかもとか
思ってしまうし。。
桜井３８才で 蓉一１９才ですからね。
これからいろんな可能性がある蓉一を 自分が縛ってしまっていいものかと 桜井は悩んで
しまうわけです。
わからんでもないのですが。。
とはいえ、理性とは裏腹に想いは募る一方で、桜井は 蓉一への気持ちを制御できなくなる
ことに不安を感じ 大阪転勤の話を受けようかと・・・。
本心では好きでたまらず、蓉一がまだ恋愛の経験がなくて、何も知らないものだから そこに
つけ込んで 自分のものにしたいって思いもあるのにね。
そんなときに 桜井から避けられてると感じた蓉一が連絡をしてきます。
で、桜井は また家に連れ帰っちゃうわけですが、ここでまたキスはしたものの アレコレ
考えてしまい・・・。
蓉一も自分の気持ちを上手く伝えられないものだから、二人してグルグル。
ホントもどかしいのなんって。
読んでる側としては 早よぉ～～～早よぉ～～～！！
とっとと気持ちを伝えて がっつりやってくれ！！！
なんて思ってしまうわけですわ。。忍耐力が試されます・・・。
こっちは祈る思いなのですが、桜井は本気になり過ぎてますます慎重に（－－；
どこまで 考えてるんだよ・・・おいおい。。
そうこうする間にチャンスは消え・・・。
煮え切らない桜井の態度に さすがに蓉一も苛立つのですが、待つだけは変わらないと
気付いて 自分の気持ちを言葉にして伝えようと。。
やっと二人の気持ちが通じ合って付き合いが始まり ここから～♪
と思ったのに 何と桜井さん、グルグルしてる間に大阪転勤の話を受けちゃってたんですね。
何やってんだよぉ～～！！（＞＜）
しかも全く相談せずに決めちゃったものだから、蓉一は自分をいつまでも子供扱いする桜井に
腹を立て
折角 距離が近づいたと思ったのに またもや荒れ模様に。。
どうなっちゃうのよォ～～～っと 気を揉むこちら側ｗｗ
さすがに マズイ状況になるのですが、でもやっぱり お互いもっとちゃんと気持ちを伝え
合わなくてはということになり・・・。
桜井は大阪に行くけれど、できるだけ会えるよう努力をすること、蓉一には自分がやりたい
ことをやって欲しいと思っていること、自分に合わせなくていいと思っていることを伝えようと。
蓉一も思っていることを伝えようとしますが 桜井の顔をみてしまうといっぱいいっぱいに。
でも そんな蓉一を桜井は可愛く思い・・・(/ω＼*)
蓉一は桜井に任せようってことで・・・
これでやっとまとまりました！！
ヽ(*´∀`)ﾉ
長かったよｗｗｗ
人に触られるのも 何もかもが初めての蓉一を リードする桜井が大人でいいですわｗｗｗ
相手が男って点では桜井も初めてだというのに。。
最後まではいかないのですけど、それでもお互いを求め合ってる二人の気持ちがすごく
伝わって来て満足ｖ
触ったり抱き合ったりして お互い抜いただけですが心理描写が丁寧でｷｭﾝｷｭﾝできますｖ
蓉一のことが可愛くて仕方無くて「好きだよ、大好きだよ」って伝える桜井。
それが嬉しくて「俺の方がずっと先に好きになったんです」って抱きつく蓉一。
でも その後は恥ずかしさの極致から不機嫌になる蓉一ｗｗ
そんな態度ですら 可愛く思えてしまう桜井ｗｗｗ
用意したものは使わなかったですが、「それでも結構色々できた」って喜んでるしｗｗ
「これから先が楽しみだな～」って桜井ですが、次回を期待してていいんですねｖ
桜井は コレから先のことを考え 自分が今思っていることを伝えるのですが、ふと自分の
過去について話を始めます。
不機嫌だった蓉一も身体を起こし・・・
って 何 この色っぽさ (*/-＼*)
桜井の話を聞いていた蓉一は 自分には小さいことから気になっていたことがあると
「実は 自分の両親は自殺かもしれない」と口にして・・・
それを聞いた桜井はビックリ。。
ってところで次巻。
ほとんどエロのない ひたすら待つことを強要されるお話ではありますが、二人の心理描写が
丁寧なので非常に読み応えがあります。
すれ違う気持ちがもどかしくて ヤキモキさせられますが、その分、気持が通じ合った時の
感動は大きくｗｗｗｗ
鞭ばかりの後の 飴の美味なこと d(≧∀≦*)
それに桜井さん、やるときゃやるよの大人の行動力を見せてくれるので、この先 期待できる
というものですｖ
また蓉一を取り巻く周囲が蓉一のことを大事に見守ってくれているところがいいんですよね。
時に それは過保護になり過ぎて蓉一を苦しめてきたのでしょうけれど、根底には大切に
思う気持ちがあるし、事情は複雑ですけど、面白い絡みだなと思います。
でも やっと進展を見せたというものの、これまた続きを待つことになるんですね。
忍耐ですわｗｗｗ (*>ω<*)
を向けてきたことから 激しく動揺。
ヽ(*´∀`)ﾉ
