黒鉛電極以外の昭和電工の業績アップの参考 細かく
昭和電工の黒鉛電極の他の部門。 エチレンプラントは上期の定期修理の操業停止期間が約1.5か月(3月上旬から4月にかけて)。フル操業再開。下期は6か月フルで操業します。つまり売上が1.5か月分、下期に増えます。 また4月に生産を1.5倍に増強した半導体製造工程で使用される高純度臭化水素(世界シェアトップ級)も下期はフル寄与します。 パワー半導体用炭化ケイ素(SiC)エピタキシャルウェハー 2017年9月に3000枚→2018年4月に5000枚→2018年9月に7000枚で、1年間で2.3倍に増強。つまり売上が2.3倍になります。⇒更に2019年2月には9000枚まで増やすほど売れ行き好調。 2018年6月にダナンの第2新工場が竣工して、10月にハノイ工場の第1工場の1ライン増強が完成すると、去年までの10億缶の生産能力を2倍の20億缶と2倍になります。 ベトナムのアルミ缶市場は2015年に80億本強だった。これが年率10%近いペースで拡大、2020年には140億本に迫ると予想されています。タイでもタイ企業の要請で共同でアルミ缶製造を始めます。去年のIRにタイ工場起工式が発表されてます。 いろいろな事業が本当に伸びています。 黒鉛電極の価格は上昇が早いので昭和電工はIRを出しません。しかし4月1日からのアンモニアの値上げ、酢酸および酢酸ビニル(6月16日から値上げ)、酢酸ノルマルプロピル(6月18日から値上げ)、塩素化ポリエチレン(8月1日から値上げ)の値上げはIRしています。 酢酸ノルマルプロピルの生産増強完了のIRも5月8日に出ています。 『特殊グラビア印刷用インキの溶剤として使用される酢酸ノルマルプロピル(以下、NPAC)の生産能力増強を完了しました。』 2009年末に大分コンビナート内に年産13,000㌧の生産設備。2016年には16,000㌧まで生産能力を引き上げ。今年大分コンビナートでの定期修理にあわせて設備改造を実施し、年産18,200㌧まで生産能力を増強いたしました。』 そして1キロ20円の値上げを6月18日から始めています。20円×年産18,200㌧の6か月分=1.8億円の増収で小さいですが(o^―^o)ニコ 黒鉛電黒以外のファインカーボン製品(以下、特殊黒鉛製品)の販売価格の値上げは昭和電工は発表していませんが、東海カーボンは7月1日から15%値上げしすると発表していますから、当然に昭和電工も値上げすると思います。