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カテゴリ:出産・育児@大連
ついに、大連婦産病院の個室を予約することができました!一泊300元(4200円)也。設備内容は、ベッド二つ、バス・トイレ、洗面所、テレビ、冷蔵庫等々。ちょっとしたホテル・・・。
うちの奥さんは、明日(9/6)の午前中から入院し、その個室で寝泊りすることになります。出産(帝王切開)の予定は明後日(9/7)の午前中。入院期間中は、私もずっと泊まりで付き添いますので、先ほど、5日分の着替えや洗面用具などを用意したところです。 ですが、晴れて個室を予約するまでの間は、本当に、苦労の連続もとい、バトルに次ぐバトルの連続でした。これまで病院に足を運ぶこと、4回。これまで病院の担当者と、何回口論になったことか・・・ここは中国。そうそう簡単に個室で産ませてくれません。 一体どうやったら、中国で近代的な気持ちよいお産ができるのか?大連における私の苦い苦ーい経験を、「傾向と対策」というかたちで、まとめてみようと思います。将来、「中国でのお産がブーム」になった時のために・・・(ならねーか)。 ------------------------------------------------------------------- 大連婦産病院では、いや中国の多くの産科医院でもそうなのかもしれませんが、「怒りのネタ」が至る所に充満しています。血液検査、尿検査、超音波検査、入院手続き、執刀医との面談・・・そのどれ一つとして、すんなり、気持ち良くコトが済むものはありません。普段、「ホトケの鈴木」を自任する私が、いつの間にか「鬼の鈴木」に変身し、般若のような顔で医局担当者を睨みつけたことも、一度や二度ではありません。私は何度も、心のなかでこうつぶやきました。「ねえ、申し訳ないけど・・・キレていい?」 ではここで、「怒りやフラストレーションのネタ」がどこにあるのか、そして、どのように対処すればいいのかを、まとめてみます。 【傾向1:きちんと説明してくれない】 私の体験した限り、当地の医局担当者は、役職(医師、検査技師、受付担当者etc.)を問わず、患者が納得いくまで説明したり、明確な指示を出したりすることを嫌います。それどころか、こちらが「もっと詳しく説明して欲しい!」と要求すると、逆ギレされることさえあります。基本的に、「拠らしむべし、知らしむべからず」というスタンスのようです。 彼らが、なぜ説明や指示を嫌うのか?その主な理由として、以下の二つがあります。 1)理由その1:そもそも、患者に詳しく説明する必要がないと思い込んでいる これは、年配の医師によくみられる傾向ですが、「一般大衆に病気や検査結果の説明をしても時間の無駄である」、と考える人が多いようです。妻は一度、検査医師に、「中国はこんなに人口が多いんだから、一人一人に対していちいち説明してる時間なんかないんだよ!」と言われたこともあります。 2)理由その2:明確な指示を出せるほどの知識がない これは、年齢が若くて専門性の低い仕事に就いている担当者に顕著な傾向ですが、驚くべきことに、仕事に必要な最低限の知識さえないと思われ、こちらが何を言っても理解してもらえなかったりします。で、こういう人たちに限って、やたらと、「医師からどんな指示を受けたんだ?」みたいなことを聞きたがります。ですが、多くの医師は、きちんと説明することを嫌いますから、そんなことを聞かれても、こちらは途方に暮れるしかありません。 【対策1:ひたすら好運を待つ】 上記は、中国の医療現場のカルチャーであり、一朝一夕に変わるものではないと思われます。ですので、対策としては、上記の問題があることを前もって覚悟しつつ、良い医師にめぐり合う「好運」を待つ。そして、良い医師にめぐり会ったら、名前をきちんと控えて、次回の通院時には、「絶対にこの医師に見てもらいたい!」旨、受付担当者にしっかり伝えましょう。 【傾向2:ケンカ腰の対応に悩まされる】 当地の医局担当者、いやこれは医療現場に限ったことではありませんが、患者(お客)との間に、何らかの手違いや誤解があった際に、「お前が悪いんだろ!」と最初から決めてかかってくる職員が時々います。面倒な責任を負いたくないがゆえに、客を悪者にして、自分が悪くないことを強調しようとするのが、彼らの基本的な思考パターンのようです。 例えば、こんなことがありました。検査結果を取りにいった時、一つの窓口で検査項目4つのうち3つまで揃ったのはいいのですが、残りの一つについては、「向こうの窓口に行って取ってきてくれ」と言われました。で、その指示に従って、例の窓口に行ったところ、担当者の女性が最初からすごいケンカ腰で、「この検査は一体何なの?あんたたち、どうしてこの窓口に来たのよ?受付に行って取ってきなさいよ!」・・・よほど仕事したくなかったんでしょうか?窓口に来たお客は、すべて極悪人扱いです。 【対策2:迫力で圧倒する】 上のような人々は、北京語で「しぇん・じん・びん」(精神病)とよばれます。英語でいえばBloody Idiots・・・残念ながら、「しぇん・じん・びん」につける薬はこの世にありません。彼らに理を説くことは、サルに円周率を覚えさせるよりも困難です。運悪く、こういう人間に当たってしまったら、とにかく、「迫力」で圧倒しましょう。大声で怒鳴ってもいい、机を力任せにバーンと叩いてもいい。但し、本当にブン殴ってはいけませんが、とにかく、こちらが本気に怒っていることを、「身体を張って」相手に伝えること。そうすれば、ちゃんと仕事してくれるかもしれません。 【傾向3:他の患者との生存競争】 中国の人々は、バスに乗り込むにせよ、空港で出迎えするにせよ、おおよそ、列をつくって並ぶということをしません。とにかく、早いもの勝ち、強いもの勝ち。「隣りのバーサンを蹴落としてでもバスに乗り込む」屈強の男も珍しくありません。ちなみに、蹴落とされたバーサンもケロッとしたもので、私はそこに中国の凄みを感じます。 病院では、例えば検査結果を取りにいくのに、2人しか働いていない窓口で、十数名の患者が押し合いへし合いしていたら、それこそパニックです。ルールは、何でもあり。エチケット、マナーなんて糞食らえ。恰幅の良い男性が後方から割り込んできて、広い両肩で女性を後方に押しやったりしてもOK。まさにサバイバル!こんな状況では、誰かに順番を譲ったが最後、何時間待っても、自分の番など回ってきません。 【対策3:生存競争に勝つことだけ考える】 対策は、簡単です。とにかく、生存競争に勝ち残ることだけを考えればいいのです。職員の作業の手が一瞬止まったら、誰よりも早く、検査引換券を彼らの鼻先に突きつけましょう(その動作をスピードガンで計った際、時速100km以上あれば尚可)。後ろから誰かが割り込んできたら、「俺が先だぞ!」と思い切り怒鳴りましょう。もし、怒鳴られた人が睨んできたら、その3倍くらいの迫力で睨み返しましょう。大丈夫です。中国ではこんなことで、ケンカにはなりません。日常茶飯事なのですから、ご安心あれ。 ------------------------------------------------------------------- 日々是決戦。日々是バトル@中国・・・とにかく、個室が取れてよかったよかった♪明日はいよいよ、病院へ「引越し」です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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