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Manachan's World-東京下町日記

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2012年01月10日
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カテゴリ:東京下町の暮らし
今日から、娘ソフィアの幼稚園登園。
そして、今年4月から、いよいよ小学校に入学です。

すでに、一学年上の子供のいる、妻のママ友から、いろんな情報が入ってきてますが、
ちょっとイヤだなあと思うのが、放射線をめぐる問題。

これは、ソフィアの通う小学校の話ではありませんが、近所の小学校では、学校給食で出る牛乳等を子供に飲ませなかったり、弁当を持参させる親がいるようです。もちろん、食物に含まれる放射線の子供への影響を懸念してのことです。

まあ厄介な問題ですよねえ。許容範囲と考えるラインは、一人ひとり違うし、情報与えても安心するとは限らないですから、学校側も、対応に苦慮していることでしょう。

学校側も、これまでとは違う、調査スキル、コミュニケーションスキルが必要ですね。食材の産地や、放射線量をちゃんと測って公開したり、その健康影響について勉強して、独自の見解を持つ位は、必要ですよね。

震災・原発事故から、10カ月経つわけですが、ここ関東では、放射線問題をめぐって、まだひと波乱、ふた波乱ありそうですね。




ただ、今となってはさすがに、西日本へ子連れで避難するみたいな話は、身近では聞かなくなりました。

去年の3月、4月は、東京からの母子避難がとても多かったんです。月下旬の幼稚園終業式は2割以上の園児が出席せず、4月の始業式にもまだ全員が揃わなかったと聞きますが

5月を過ぎたあたりから、そのような話は、ネットやTVニュース以外では見聞しなくなりましたね。

かくいう私も、震災の翌日、3月12日に、母子避難させることを決断し、17日に、それを実行しました。行き先は、妻の実家のある豪州ケアンズ。

原発事故発生当初は、本当に情報がなくて、どんな状況なのか、どのくらいの健康リスクがあるのか、全く判断つきませんでした。そうであるなら大事を取りたい。でもそれ以上に、

私は、国際結婚という微妙な立場。妻は外国人で実家も海外にあり、英語圏メディアのセンセーショナルな報道に触れる状況で、原発事故直後の時期、子供たちを東京に置いておくことの了解はまず得られないと判断。だから先手をとって、飛行機のチケットをWeb予約したのです。

私は、東京で責任ある仕事に就いているので、もちろん、逃げられません。たとえ原発内のリスキーな仕事であっても、責任ある以上、私は逃げません・・・というわけで、パパだけ日本に残りました。

ただし、母子避難の期間は、最小限にとどめたい。これだけは、強く思っていました。

いろんな事情で、家族一緒にいられないことはある。国際結婚だと、なおさらそう。でも家族は一緒に居てこそ、本来の姿だと思うし、

子供の健全な成長には、父親と母親、両方が絶対に必要だと思うからです。


原発事故以降、「子供を守る」という言葉が、反原発運動との絡みで、とても安っぽい意味で使われていますが、

「子供を守る」って、放射線から遠いところに子供を逃す以外に、もっとずっとたくさんの意味が含まれるはずと思います。

そこには、一家の稼ぎ手である父親が、困難のなか職場を守りきって、家計を養う。そんな背中を見せて育てる、という意味もあれば、

自分の属するコミュニティを守りきる、という意味もあるでしょう。子供は地域社会で育つ面もありますから・・・


ですので、放射線を気にする余り、子連れで遠くへ避難し、父親との別居を長期間続け、挙句の果てに離婚する。仕事のめどもつかない・・・みたいな話は、私の価値観からいえば、到底、「子供を守っている」とはいえない。

むしろ、自分の恐怖心に、子供を道連れにしているだけじゃないか、と思う。


もし、本当に危険な状態で、真面目に母子避難が必要であれば、父親も一緒に行くべきだと思う。

かくいう私自身も、母子避難させた後の、昨年3月下旬、こんなことを、妻に相談しました。


「もし、ケアンズ暮らしが長引くのであれば、俺、東京の仕事辞めて、オーストラリアで就職しようか?やっぱり、家族一緒に居た方がいいだろう?俺、その気になれば、2カ月で、就職してみせるからさ・・・」


すると、妻はこう答えました。

「いまさら、オーストラリアに戻ってどうするの?私は、せっかく日本に住めたんだから、できれば、子供が日本語をできるようになるまで、日本で育てたいと思うの」


結局、いつ子供たちを、日本に戻すかという話に落ちつき、私はリサーチを続けました。放射線の基本から、「放射線管理区域」の意味合い、LNT仮説を含む、健康影響の諸学説・・・

状況をモニターしながら、4月5日頃には、子供を東京に戻しても良いだろう判断し、妻に話して、4月12日には、全員、呼び戻しました。その後、放射線に関しては、我が家では問題になっていません。

これには後日談があって、ソフィアを、震災前の昨年1月から、オーストラリアの幼稚園(Prep School)に通わせていたので、「せっかくだから、卒業させてあげたい」ということで、その後、日豪を行き帰しながら、12月に、無事卒業しました。

今では東京で、家族一同、仲良く暮らしています。もう、母子避難することは、ないでしょう。めでたしめでたし。





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最終更新日  2012年01月10日 08時16分44秒
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