サンレモ音楽祭
今年も「マリア・デ・フィリッピの友達」出身の歌手が優勝した若い才能を育てる学校形式の人気テレビ番組みんなそれなりにかわいくて歌もそれなりにうまくって踊ったり、芝居したり...でもだから?10代の子達がきゃ~きゃ~言って出演者にお熱を上げる出演者はこの学校でいろんな課題をクリアしてインストラクターからコメントを受けたりゲストからアドバイスをもらって成長していくでもなんだか自信たっぷりな子達で別にたいしたことないくせに先生のコメントに対して反論したり「こんな下品な振り付けでは踊れない」とか言ってステップはそのままで勝手に軽快な雰囲気に変えて踊ったりあんたたち、何様のつもり?でも番組そのものも人気があるしすでに人気タレント気取りの子達の人気も馬鹿みたいにすごいある程度切磋琢磨されて人数が減ったら白組、青組みに分かれて勝ち抜き戦になる携帯から投票して順位がつく何ヶ月も出演者の成長を見守って自分の携帯での投票がお気に入りの順位に反映されるそれが視聴者をひきつける秘訣なんでしょうそんな番組出身者だから電話投票式のサンレモ音楽祭も電話投票になれたファンをたくさん持つこの学校出身者に有利なのは当然っちゃあ、当然二位におさまったのはエマヌエレ・フィリベルト王子ポップス歌手プーポとテノール歌手ルーカ・カノニチとのトリオ王子さまだもん何だかんだいって「スターと踊る」っていう有名人がダンスの先生と組んで勝ち抜き戦をする番組でも王子様は優勝したあれも電話投票形式だった私は投票したことはないけどいつも王子様を応援してたなんかね好感もてるのよ、この王子様なにもかも楽しんでやってるのねブーイングされても「それでも僕はイタリアを愛してる誰がなんと言おうと自分の信条を貫くだけ後ろめたいことは何もない」凛としてるんだわダンスも歌も特にうまくもないけど下手でもないルーカ・カノニチのおかげで格好がついた今回の歌私は他の曲よりずっといいと思った聴いてて、唯一顔がほころんだのがこの曲それって大事じゃない?「うん、この歌手うまい」とか「声に張りがある」とか「深いメッセージが込められてる」とか...でも聴いてて、不思議に顔がほころんでくる曲こういうのが好きだなあ、私司会のアントネッラも見ててうきうきしてくるから好き高音を張り上げたりリズムに乗ってひたすら世の中の矛盾を訴えたり「私って歌うまいでしょう~」ってメッセージしか伝わってこないような歌最近こんな歌手が多い「誰になんと言われようと僕はイタリアを愛してる~」って確かに王子様の素直すぎる歌なんかよりずっと音楽的レベルが高い曲がたくさんあっただろうけどどんなにブーイングされても笑顔を絶やさず「イタリアを愛してる」と歌い続けた王子様に拍手したい