座右の銘:海軍五省:父の思い出
実は、この海軍五省は、平成2年に亡くなった父が好んで読んでいた書物のなかで幾度も出てくるもので、私が社会人になってから、父の蔵書を手にとって、その経緯などについて改めて知ったことでした。 父が、私にこの五省を紹介したときは、「至誠、言行、努力、気力、不精」の順番でしたが、文献などによれば「努力と気力」の順番が逆で、正しくは「至誠、言行、気力、努力、不精」の順であります。 一昔ならば、鉄拳制裁ものの誤りでしょうが、父親としては、当時の遊びほうけている息子に対しては、「気力より、まずは努力をしてほしい」という気持ちが強かったのかな、と思っています。 この言葉は、現在の社会人にも通じるものであり、更に言えば、人として社会にあってあるべき姿でもあります。 父は、鹿児島で生れて、地元の工業高校を卒業後、戦時中は鹿屋の海軍鹿屋航空隊で整備を担当して、戦後は警察予備隊を志すも、親の反対があり、警察官になるとして、京都府警察に採用されました。退職時は、高卒の学歴ながら、府警本部の捜査4課長で退職したものでした。 蔵書には、東郷平八郎、山本五十六、戦艦大和の最期等を始めとして、海軍関係の伝記、書物が多くありました。同じ本を何度も読み返したようで、何箇所もメモや書き込みがありました。よっぽど好きであったのだと思います。人気ブログランキングに登録しております。人気blogランキングへ ←よければクリックをお願い。