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続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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November 10, 2022
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昨日、トルコ内務省のAFAD(AFET VE ACİL DURUM YÖNEİIMİ BAŞKANLIĞI=災害および緊急事態管理部門)からスマホに以下のメッセージが入った。




11月12日18:57に地震発生を想定した大規模訓練が実施されることになったようである。
その時間にはスマホのアラームが鳴ったり、テレビやラジオから緊急速報が流れるようで、パニックにならないための事前のお知らせである。

ÇÖKーKAPANーTUTUNは地震防災のスローガンで、しゃがめ、防御しろ、掴まれの意味である。
サイトを見ると、もし地震が起きたら

ÇÖK 頑丈なものの横または下にしゃがもう。
KAPAN 窓側を背にして、落下物から頭や首を守ろう。
TUTUN 揺れが収まるまでベットや家具などの重量のあるものに掴まろう。

という説明が書いてある。

地震国に生まれ育った私たちは、子供の頃から学校や自治会など各所で避難訓練を体験しているので地震が起きたらまずどうしたらよいのかはある程度知識はある。
トルコも日本に劣らない地震大国であり、過去にも大きな地震が起きている。
ただ地震時の市民の行動は揺れたらテーブルなどの下に隠れるのではなく、まずは建物から逃げ出す人が多いようである。
昔の私だったらまずはテーブルの下に隠れる・・・のだろうけれど、今住んでいる築30年のアパートの場合、まずは玄関のドアを開けるとか、窓を開けて逃げ道を確保するか、逃げる余裕があったら建物の外に一目散に出ると思う。
古い建物は規制がない頃に建てられたもので耐震性が低く、過去の被害状況を見ても鉄筋のビルが崩壊して下敷きになるかもと考えてしまうからだ。

トルコは何年か前からか地震保険に加入することが義務付けられている。
電気や水道の名義を取得する際にこれに入らない取れないようになっている。
それぐらい地震が起きた場合に相当の建物被害が想定されるからかもしれない。

耐震構造が義務付けられてからの新しい建物が増えているので、また状況は変わっていくとは思うけれど、地震と言えば1999年8月17日に起きたマルマラ大震災の被害も甚大だった。

その頃、私は既にアンタルヤに住んでいたが、早朝3時02分にコジャエリのギョルジュク中心地でM7.6の地震が発生し、その揺れは600km離れたアンタルヤでも感じられた。
当時は現在のようにスマホがなかった時代で、ニュースはテレビやラジオから流れてくるもの、新聞が頼りであったが、後にイスタンブールやブルサまでその被害が広がっていることがわかり、死者17480人、負傷者23781人にも上った。
救出も簡単でなかったと思う。次々と作業が開始されていく中、ボランティアで頼まれて日本の被災地救済マニュアルを当時の在住者で手分けしてトルコ語に翻訳して送った記憶もある。
アンタルヤには被災地からの移住者が今でも多く暮らしている。

もうひとつ忘れられないのが1995年10月1日に起きたアフィヨンカラヒサ―ルのディナール大震災。この日、私は日本から飛行機でイスタンブールに到着し、バスターミナルからバスに乗ってアンタルヤに向かっていた。

今はウルボルルのルートを使うが、当時はディナールを経由してアンタルヤに行く。
アンタルヤに着いた直後にディナールでの地震のニュースを知らされた。
M6.1の規模で、中心地はほぼ崩壊。それがたった数時間前のことで、もしバスの時間が少し遅かったら、その現場に居合わせていたかもしれないタイミングであり、身体が震えた。
今でもディナールを通るたびに新しくなった建物を見て、その日のことを思い出す。

さて、前置きが長くなったが、今回の大規模訓練の時間がなぜ18:57と中途半端な時間なんだろうと不思議に思った人もいるかと想像する。
私はとっさに震災が起きた日時であることはわかったけれど、マルマラ大地震は夏場の早朝のことだったよね、と考えて、もしかしたらその87日後に関連して発生したと言われている当時はボル県だったドゥズジェ大震災の日かなと考えた。
この地震はドゥズジェの中心地で発生したもので、死傷者数は3400人であったが、まさに町がまるごと破壊されたという印象が残っていた。

「11月12日18時57分」はマルマラ大震災と同じ1999年に起きたドゥズジェ大震災から23年後の日時なのである。
自然災害は人の力だけでは避けられない。
そうじゃなくても緊迫した世界情勢の中、いつ何が起きてもおかしくないのである。
我が家でも万が一に備えて、2020年のエーゲ海大震災を機に避難用のリュックサックを用意している。
ケイタイも通じにくくなることを想定して各々が別会社で2回線持っている。
当日もアラームがなったら、ちゃんとÇÖKーKAPANーTUTUNを実践し、いつ起きるかわからない事態に備えて家族と今一度話をしておこうと思う。
(繊細な話題ですので、文中にもし不適切な表現がありましたらどうぞお許しください)

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Last updated  November 11, 2022 06:26:34 PM
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