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カテゴリ:優待株について
今年は相場環境が良いので、「もうなかなか買える優待バリュー株がないよー。」とお嘆きの優待族の方も多いと思います。そこで今日は視点を変えて、歴史的に割安株の宝庫であり続けている、「低PBR優待株」について考えてみたいと思います。
もうずいぶんと昔、2007年12月のことですが、低PBR優待株について考える 日記を書いたことがありました。
それは、私が元々 「低PBR銘柄は、優待株であってこそ輝く」 という持論を持っているからでした。低PBR銘柄はどれも不人気で株価の動きが少ないので、優待というご褒美がないとなかなか御機嫌にホールドしていけない、というのがみきまる理論なんですね。
この時には、
1.低PBRで
2.財務状態・利益水準などのファンダメンタルズに大きな問題のない
優待株をPBRの低い順でランキングしました。 その際、財務状態が悪かったり、実際の資産が劣化していて見かけのPBRが信用しにくかったり、万年大赤字でジリ貧だったりするヤバそうな銘柄は私の判断で抜かしていました。その時のトップ10銘柄を再掲して見ます。
1位 9866 マルキョウ PBR0.27
2位 7501 ティムコ PBR0.29
3位 9648 ウエスコ PBR0.30
4位 9677 日本ジャンボー PBR0.32
5位 8512 大阪証券金融 PBR0.33
6位 7416 はるやま商事 PBR0.34
7位 9656 グリーンランドリゾート PBR0.35
8位 2913 フジフーズ PBR0.38
9位 7490 日新商事 PBR0.39
10位 9475 昭文社 PBR0.40
すると4年経過後の現在までに、4位の日本ジャンボー、8位のフジフーズの2社がMBOで市場から退出しました。日本ジャンボーはMBO発表時の終値に対して+124.9%、フジフーズは同じく+88.0%の高額のプレミアムが付きました。それ以外の銘柄は相変わらず低PBRに沈んでいるものが多いですが対指数で大きくアンダーパフォームした銘柄は無く、結果として低PBR優待株投資の有効性を証明した形となっています。
次回は、今現在の低PBR優待株の現状がどうなっているのかを考察したいと思います。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 7, 2012 05:33:22 PM
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