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カテゴリ:株式投資全般
さて私がライフワークとして取り組み、足掛け3年の期間と「みきまる史上、最大の情熱」をかけてお送りしてきた、遠大な「2011~2013PF概況シリーズ」ですが、ようやく最後までやり遂げることが出来ました。
今回の「PF概況シリーズ」は、東日本大震災とそれに続く福島原発の重大事故を受けて、日本株市場が混乱の極みに陥っていた2011年3月21日に始まりました。
ちなみに当時の「PFトップ10銘柄」と、それぞれの勝負の帰結は以下の通りでした。
1位 2772 ゲンキー
平均して買値の2倍ちょっとで大部分を売却し、大きな成功事例となってくれた。その後まさかの優待廃止があり我々優待族の間で大騒動に発展したのも今では懐かしい。優待再開を受けて久方振りに買い戻し、現在優待株いけすで100株のみちんまりと保有中。
2位 3097 物語コーポレーション
苦手な高PBR銘柄だったが、実際の店舗の活気とクオリティの高さを目の当たりにして思い切って勝負に出た。結果としては平均して買値の3倍弱で持ち株の大部分を売却し、過去最大級の成功事例となってくれた。現在は増資の影響もあり株価は軟調だが、依然として成長力を有しており、恩株として900株をホールド中。
3位 2198 アイ・ケイ・ケイ
当時、他のブライダル銘柄に較べて破格に安かったことと、ライバルの少ない地方都市に特化して戦うと言うクレバーでニッチな戦略に強く共感して主力とした。その後更に買い増しして一時はダントツのPF1位の最高主力として戦った。ジャスダックから最終的に東証1部への出世を短期間で果たし、結果として株価も数倍化した。個人的にも爆発的な利益を上げることが出来て嬉しかった。今は1000株を恩株として感謝して保有中。
4位 7605 フジ・コーポレーション
当時は本当に破格に安かった。その後平均して買値の2倍ちょっとで持ち株の半分を売却し残りの持ち株を恩株化したが、相変わらず指標的に安いこと、また成長力も失っていないことから、依然として超主力の一角としてホールド中。
5位 1960 サンテック
東日本大震災後に復興関連銘柄として一時主力として勝負した。今から思うと、私は当時震災ショックでちょっと血迷っていた。結局その思惑は空振りに終わり、最後はかなり大きな損失を出して無念の完全撤退となった。「やはり私は非優待株では勝率が極端に低いんだなあ。」と改めてしみじみと実感する結果となった。
6位 8127 ヤマトインターナショナル
指標的な割安さ、優待力の高さを評価し、「優待ディフェンシブ銘柄のトップ枠」として一時主力化していた。東日本大震災後の私の「とにかく負けない銘柄を。」という保守的な意識を反映していたと考えられる。その意図通りで悪い銘柄ではなかったが、同時に成長力が弱く華のない銘柄ではあった。また、損失を出したわけではないが逆に大した利益にもならなかった。
超主力から主力、準主力へとポジションを落とした後も、PFの深海からドンドンと浮上してくる他の新しい生きの良い主力候補魚との徹底的な比較吟味の中で戦いに破れ続けてジリジリと順位を下げ、今は元の「優待株いけす」に戻った。結局、このヤマトインターナショナルを主力にしてしまうようなメンタリティーだからこそ、私はここまで致命的なミスを犯さずに市場で生き残れたし、しかし勝ちきって南の島に移住することもなかったのだと、今しみじみと思う。
7位 6630 ヤーマン
当時は指標的にも割安で、かつ優待に力があり、更には貴重な4月優待銘柄と言うことで光り輝いていた。結果としては「おっとり優待族」の私には珍しく売買タイミングも良かったこともあり、利益貢献は凄く大きかった。残念ながらその後「ヤーマンショック」とも呼ばれる慢性的な業績不振に陥り、今は恩株100株が優待株いけすの片隅に静かに眠るのみ。
8位 3078 ユニバース
指標的な割安さと成長力、本場青森産の林檎もしくは林檎ジュースという力のある優待を高く評価して主力の一角として勝負した。その安定した総合戦闘力を深く信頼しており、他の銘柄を主力にするべきかどうかの最終判断材料に「それはユニバースよりもトータルで良い銘柄なのか?」と自問するほどだった。魅力的過ぎたので、最期は同業の9948アークスに喰われて市場から消えた。その時は本当にショックだったし悲しかった。
初代の7508G-7HDから2代目のユニバースが引き継いで担っていた「基準優待バリュー株」の大役は、その後3代目として9058トランコムに引き継がれたが残念ながら優待を廃止してしまったので、4代目の9866マルキョウを経て、今は5代目の「とある小型優待バリュー株」が新しくその重責を負っている。
9位 5161 西川ゴム工業
自動車部品メーカーには「万年割安株」が多いが、当時の西川ゴムはそれにしてもあまりにも破格に安かった。株価上昇に伴いそこそこ利益になる水準で持ち株の大部分を売却し今は恩株が1000株残るのみだが、現在は代わりに5185フコクや7264ムロコーポレーションなどの新しくてフレッシュな自動車部品メーカーがPF上位に元気に登場している。
10位 8904 サンヨーハウジング名古屋。
略して「さんなご」。当時は我々バリュー系優待族の御用達銘柄の筆頭だった。優待廃止を受けて私は心が折れて去ったが、さんなご自体は今でも元気に盛業中。。。。。。
こうしてみると、3年弱前のPFトップ10銘柄の中で、今でもトップ10入りしているのは7605フジ・コーポレーションだけです。これは「相対的に良い銘柄」というのはやはり常に変化していくという厳然たる事実を反映しているのだと思いますし、「有効な投資戦略」が常に変化し続ける厳しい株式市場で生き残り続けるにはそうあるべきなんだろうとも感じています。
いずれにせよ、これからもこのライフワークの「PF概況シリーズ」を書き続けることを通して、少しでも総合戦闘力が高くて生きの良い銘柄をPF上位に集結させることが出来るように、絶え間ない努力を続けて行こうと思っています。
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Last updated
Dec 23, 2013 12:28:28 PM
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