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カテゴリ:株式投資全般
さて今日は2016主力株概況シリーズです。
8位 3385 薬王堂 (東1、非優待株) ◎◎
PF時価総額8位の主力は、独立系ドラッグストアで岩手県が地盤の薬王堂です。前回は5位でしたが、株価上昇により持ち株の一部を売却したため少し順位を下げてここで登場しました。
現在の株価は2442円、PBR1.41、株主持分比率は39.0%、今期予想PER10.05、配当利回り1.6%(40円)で、優待はありません。
薬王堂は2013年に東証2部への昇格と同時に、第3者割り当て増資&社長さんと奥さんの持ち株の売り出しを発表し、株価が暴落したことがありました。私はその時にピンと来て、「これは大チャンスだ ! 。」と考えて大量に買ったため、超主力の一角(最高3位)に一気に躍り出る形となったのでした。そして、私のその時のひらめきの理由と言うのは以下のようなものでした。(データは主力化した当時のものです。)
薬王堂は ドラッグストア売上高ランキング2013 によると業界19位(売上高478億円、PBR0.77、PER6.26、配当利回り2.7%)でした。ちなみにその前後の銘柄を見るといずれも優待株で、18位は3027レディ薬局(売上高507億円、PBR1.46、PER10.54、配当利回り1.4%)、20位は2786サッポロドラッグストア(売上高468億円、PBR1.17、PER9.33、配当利回り1.7%)となっていました。
つまり、
薬王堂は非優待株であるせいで、1人だけ安い。
状況だったわけです。
これは逆に言うと、
優待新設さえあれば株価は楽に50%程度は上昇余地がある。
ということになり、また当時の株主数は1006人で東証1部昇格に必要な2200人には全く足りませんでしたし、ドラッグストア銘柄の中で優待を実施していない銘柄は少ないことを考えると、今後薬王堂が優待新設に踏み切ってくる可能性は十分にあると思ったのでした。そして、もしも優待新設がなくても株価には元々優待期待は織り込まれていないし、月次も好調を維持していたことから、この位置からの暴落リスクはほとんどない、つまり、
トータルで見てローリスク・ミドルリターンの実に分の良い勝負だな。
と考えて、超主力化したのでした。
あれから数年が過ぎました。。。。。。
優待新設がなければ東証1部昇格に必要な2200人に届かないだろうと読んでいた株主数ですが、非優待株のままであっさりと超え待望の東証1部昇格も既に果たしました。また売上高ランキングで近かった3027レディ薬局は既に3381ツルハHDにTOBされて市場から消えてしまいました。時の流れを感じますね。
薬王堂は私の専門外の非優待株ですが、ドラッグ業界内では突出した指標的な割安さ(今期は 1月13日に業績上方修正 )、確かな成長力、好調な月次推移( 2016年1月で見ると、既存店が109.7%、全店が116.5% )が続いていることに変わりはないため、
私としては、「相変わらずいい銘柄だな。ま、手元に残るのは既に保有コスト0分の恩株だけだし、まだホールドで無問題だな。」と判断して、勝負続行となったのでした。。。。
まさかの延長戦継続となった専門外の非優待株、薬王堂との「不思議な旅路」がこの先いつまで続くのかは全く分かりませんが、引き続き業績推移をしっかりと見ながら今のところはホールド継続の予定です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 14, 2016 09:17:00 AM
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