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カテゴリ:株式投資全般
さて今日は株式投資本オールタイムベストシリーズ、第30位
勘違いエリートが真のバリュー投資家になるまでの物語 (ガイ・スピア著、パンローリング社)
の第4弾です。
スピアは 経営陣とは話をしない ことが大切であると述べています。以下本文より引用します。
異端的な考えに聞こえるかもしれないが、 私の経験では、経営陣と親しくすることは投資リターンの弊害になることが多い。 問題は、経営幹部、特にCEO(最高経営責任者)には高い営業力を持った人が多いからだ。業績がどうであれ、彼らには会社の将来について聞き手を楽観的な気分にさせる才能がある。。。しかし、この おしゃべりの天才が信頼できる情報源になるとは限らない。 。。(引用終わり)
私は主力クラスで投資をする場合にはその銘柄についてネット上で集められる情報は全て集めます。そしてその中にはもちろん会社側の動画説明会も含まれます。これらは非常に貴重で大切な情報源ではあるのですが、それが「カリスマ社長」によるものだと、その圧倒的なプレゼンテーション能力に魅了されてしまい、会社の問題点に気付くことが出来なくなって逆に有害となることもあります。具体的には申しませんが、私もそれで大変高額な授業料を払ったことが過去に複数回あります。(大汗)
またこれに関連して、スピアは 投資の調査は正しい順番で行う ことが大切であると述べています。具体的には、
バイアスが最も小さくて客観性が最も高い資料、 具体的には、その会社の公的な届出書類(年次報告書、四半期報告書など)から調査を始めるべき だと言っています。
私もこれは非常に大切なことだと思っています。そして 会社側がIR用として用意した「決算説明会資料」には特に注意する ようにしています。 文章表現やグラフなどの印象操作によって会社の実態が歪められてしまっていることがあるから です。
「正しくバリュー投資家であろうとする」ことには多くの落とし穴もあるのが、この情報過多のネット社会の一面でもあるんですね。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 25, 2016 07:17:34 PM
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