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みきまるファンド
優待株の中から割安で総合戦闘力が高い銘柄を選別し、3~5年の中長期の時間軸で戦う「優待バリュー株投資」を実践。何があっても決して諦めず、少しでも良い投資家になることを目指して日々精進しています。
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免責事項 : 当ブログは私が少しでも成長し、「より良い投資家」 になるための私的な勉強の場として運営しています。記事内容は一般的に入手可能な公開情報に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当ブログの記事に基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100%ご自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
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さて今日は株式投資本オールタイムベスト137位
投資の科学 (マイケル・J・モーブッシン著、日経BP社、2007年)
のクライマックス第10弾です。
今日は、第27章 掃除人の夢 から。
複雑系としての株式市場
株式市場は、複雑系のすべての特長を備えている。投資家はさまざまな投資手法を用い、さまざまな時間枠の中で(多様な意思決定ツール)、他の投資家を相手に取引する(集積)。また、値動きの分布はファットテールをもち(非線形)、投資家は他人の行動を真似る(フィードバックグループ)。
株式市場を複雑系ととらえれば、投資家は2つの罠を避けることが出来る。1つは、すべての結果に対して個別の原因を探そうとすることである。。。重要なのは、原因と結果という関係が存在しなかったことではなく、すべての原因に対して相応の結果が存在するわけではないということだ。
もう1つの罠は、マーケットそのものを理解しようとせずに、個別の情報に拘ってしまうことである。
マーケットが複雑系だというのは、ツイッターランドの株式クラスタの方々達の言動を見れば即座に理解できます。超短期(数日)・短期(数週間~数か月)・ごくたまに中期以上(数か月~数年)の時間軸で戦う投資家達が入り乱れ、「昨日には正しく見えた誰かの力強い言葉」に恭しく従い、時には口汚く罵りながら、永遠の乱打戦を繰り広げています。
投資家や経営者は、マーケットを理解しようと思うのならば、それが複雑系なのだと認識すべきである。マーケットの動きは、さまざまな知識と資産とモチベーションをもつ数多くのエージェント(投資家)の相互作用を反映したものである。したがって、個々の投資家の意見を必要以上に重視することは、資産形成に悪影響を与えかねない。
そう、マーケットと言うのは、原因と結果が必ずしも一致しない、未来を正確に読み通すことは誰にも決して出来ない、混沌とし、矛盾し、恐怖や強欲などの感情に強く支配された複雑な所なんですね。そしてだからこそ、私達投資家は我々を生み育てる「母なるマーケット」に対して、常に健全な畏怖と敬意を持って向かわなくてはならないのです。(続く)
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Last updated
Aug 10, 2023 08:10:08 AM
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