そんなテルアビブ★イスラエル★

「分かっているよね24時間以内に出て行かないと逮捕って」

イスラエルからトルコへ出国の日、私はトルコ行きのチケットを手にして

泣きながらテルアビブに戻ってきた。

「外国人のオーバーステイを平気で認める国はイスラエルだけよ」

「あんたのフルネームと連絡先教えて」

「本当にあなたはイスラエル人を信用しているの」

「あなたの社長は絶対にあなたをだましている」

「私はあなたが心配だから言っているのよ」

「ほらごらんなさい、あなたがこんな状況でも助けてないでしょ」

(そんなサリットが最も最低なイスラエル人だって思う)

本当に自分の国の人の悪口を言う。




確かにイスラエル人、お金にずるい部分がある、でも社長は

「給料を払うのに早く銀行口座を開け」といつも言ってた。


私は　”この人はお金にしっかりしている＝信頼できる”　そう感じてた。



だからこの時は凄い頭にきて、彼女に初めて口を返した。

いままで小さなつまらない事を指図されてきたけど我慢してた。




結果、私が働きだしたオンラインカジノの会社へ紹介してくれた人が

イスラエルに休暇で戻ってきていた。

彼はオンラインカジノのソフトウェアーの会社に勤めていた。(現在も)



結果、彼と彼の両親が私のビザ延長手続きを助けてくれた。



そうして、社長の悪口だけを言っていたサリット、

テルアビブに戻ってオーバーステイになるかもしれない私に対して、

一切何もアドバイスや心配の言葉を掛けてくれなかった。




・・・・　端見の見学、多分私のオーバーステイを希望してたと思う。




サリットにとっては独身日本人女性がイスラエルに乗り込んで、

なんだかんだあっても仕事にありつけて、応援してくれるイスラエル人がいる。



きっと、日本にいてオーバーステイをしていたサリット

自分のしたい夢(女優、作家、画家)を叶えても「結婚」できないことに悩んでた彼女。




私の事が面白くなかったんだって思う。




**2004年9月贖罪日明けのユダヤ教会**




引越し荷物をまとめながら・・もちろん行き先はない。

私は「ANI　OHEBETET-HA-ISRAEL　＝　I　LOVEISRAEL」

旅行かばんに張っていたヘブライ語で書かれたステッカーを剥がしながら


「イスラエルなんて大嫌いだこの国にはユダヤ人はいない」と涙を流してた。




どこにも行くところがない私は家が見つかるまでサリットのところにいた。



24時間経過・・・　入管ポリス、来るはずがない



しかも何も悪い事をしていない人を逮捕できるはずもない。

それにイスラエルはルームメイトの法律もある。


いくら大家でも退去命令は1ヶ月前にださなくてはならないと聞いた。



エイラットからサリットが戻って来て、

「私は今すぐに出て行きたいけど行く場所がない。」

「いつ出て行ってくれるの?」

「多分1週間位したら家が決まると思う」


「わかったわ、じゃあ1日XX シェケルの家賃を払って」





ヴィッキーのところには行けなかった。

サリットと生活を始める前、1ヶ月くらいお世話になっていた時、

ヴィッキーのお隣さんがヴィッキーの大家に連絡をした。


「へんなアジア人を連れ込んでいる」。。。。。。。。。。



ヴィッキーは新しいアパートに引越ししたばかり、前のようになっては嫌だったから。



新しい仕事もたくさんやることがある、アパートも探さないといけない、

犬がいて観光ビザの私にはそんな楽なことじゃない。




入管ポリスを呼んだ1週間後、今度は『警察』がやってきた。

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