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森蔵日記@舞台オタクのシンプルライフ

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2015年08月23日
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ミュージカル・ストプレを問わず、面白いと思う作品に出合うと、とにかく自分が観たキャストでリピートしたくなる場合と、別のキャストで観てみたくなる場合とがあります。もちろんそのどっちものこともあります。

今回の『貴婦人の訪問』は後者。

劇場からの帰路、いろいろな妄想キャストが頭の中をぐるぐるして(今もですが)、楽しいです。

もし涼風さん以外の人がクレアをやるとしたら。

クレアは派手なソロナンバーもあるので、歌が上手いことが必須条件。
心理的な怖さを表現できる演技力も。

まずまっさきに思い浮かんだのは、シルビア・グラブさん。
歌の上手さは言うまでもありませんし(爆発力のあるソロを聴かせてくれそう!)、独特の色っぽさがある低めの声、『レベッカ』のダンヴァース夫人や『next to normal』のダイアナなど、表現力の高さでも私の中ではピカ一の女優さんです。

あと、濱田めぐみさん。
めぐさんがあのソロを歌ったら、クリエ中の観客が大熱狂しそう。
クレアの孤独感や胸の奥に秘めている恋心も繊細に魅せてくれそうな気がします。

他にも、一路真輝さんとか、実年齢が若すぎるかもしれませんが老け演技さえクリアすれば新妻聖子ちゃんのクレアも観てみたいな~。

続きましてアルフレッド。

アルフレッドは、クレアほどの大ソロナンバーはないので、歌唱力より演技力最重視のキャスティングの方がいい気がします。

ストプレ中心に活躍されている役者さんか、ミュージカルもやりつつストプレにもある程度の比重を置いて活動されている役者さんね。

アルフレッドはクレアから巨額の融資の条件として死ぬことを提示される当人なので、どんどん疑心暗鬼になっていく様子や、街のみんなに殺される!という恐怖感を観客に体感させてくれる人でないと。

同時に、店目当てでクレアを捨てマチルデと結婚する男のずるさや、彼女たちの心をとらえ続ける男性としての色気、若い頃に自分がしたことがクレアを冷酷な女性に変えてしまったことへの後悔なども、魅力的に表現して欲しい。(でないとアルフレッドがただのゲス野郎になってしまうので。人間的魅力がある人物だからこそ「町の人気者」のはず)

もろもろ考えあわせて、私が頭の中でイメージしたアルフレッドは橋本さとしさん。

上川隆也さんや内野聖陽さんなども似合いそうな気がします。渋いところでは山路和弘さんとか。20年前であれば鹿賀丈史さんもぴったりだったかも。文学座の横田栄司さんも魅力的なアルフレッドを創ってくれるような気がします(ミュージカルで拝見したことがないので歌えるのか全く存じませんが)。

しかし。

私にとって何より重要なのは、
別の演出家で観たい。ということ。

(以下、私の個人的な思いなので、山田演出のファンの方は読まない方がよろしいかと・・・)

ずっと以前から、山田さんの演出が自分の好みと合わないことは分かっています。

が、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』のようなコミカルな要素がある作品ならともかく、こと『レベッカ』や『貴婦人の訪問』のような心理ホラー(サスペンス?)作品では、観客の想像力をかきたてて怖さを演出してくれる方でないと、あまりに残念すぎる。作品の良さを演出で殺してどうする。

舞台セットは最小限でいい。変に物を増やすと安っぽくしか見えない。場面設定は演出と役者の演技で表現してくれればいいのだから。

もっと観客の想像力を信用して欲しい。

何もかも細かく描きすぎで興ざめ。蛇足。(←なんなの樹の幹に光るハートマークって)

観客に想像の余地を残して欲しい。

セリフ一つ、表情一つでも、観る人によって解釈が分かれるような(場合によっては真逆にとらえることもあるような)そんな幅のある演技を役者にさせて欲しい。

10代のころのクレアとアルフレッドの描き方もワンパターン。

せっかく昔の2人と現在の2人が同じ板の上にいるのだから(時空の隔たりをすっとばして人物を共存させちゃうのはミュージカルならではの見せ場なのだから)もっとうまく絡ませようよ!(←あまりに悔しすぎて観ながら怒りがわいたシーン)

とにかく演出的には残念の連続。

デヴィット・ルヴォーだったら、この作品をどんな風に演出するかな。

栗山さんだったら?鵜山さんだったら?板垣さんだったら?G2さんだったら?

役者と違って演出家はWキャストというわけにはいかないので、だからこそ慎重に、作品のテイストと演出家の相性を製作サイドには慎重に見極めていただきたいと切に願います。

(でも『貴婦人の訪問』もチケット完売だったから、きっと好評という判断で同じ演出家で再演されるんだろうなぁ・・・泣)






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Last updated  2015年08月23日 11時44分43秒
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