「男のチャーハン道」によると、日本の米で作る限り卵コーティング無しではパラパラチャーハンはできないという。強力なガス台、分厚い中華鍋、多めの油を使っても、火を強くしても弱くしても、炊きたてでもさましても、卵を使わないとパラパラにはならない。卵を鍋に投入して熱で固まる前にご飯を入れて卵で米をコーティングする。これによって米粒が相互に接着することを防ぎパラパラになる。あらかじめご飯と溶き卵を混ぜて卵かけご飯にしておいても良い。著者は食感が均質すぎるので、卵かけご飯方式は採用しないと言っているが。
日本のジャポニカ米のねばねばモチモチの食感は外国人には不人気だったという。腐敗した食品の食感を連想させるからだそうだ。昭和の中頃までの日本の米はここまでねばねばモチモチではなかったらしい。コシヒカリを代表とするねばねばモチモチ系の米が「美味しい米」と評価され、日本の米の品種改良の方向がそちらに急激に傾き、普通に入手できる米がすべてねばねばモチモチになった。これによって日本でチャーハンをパラパラに作ることの困難さが加速した、ということらしい。
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Last updated
2022.11.29 08:12:51
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