テーマ:ワイン大好き!(30386)
カテゴリ:ワインスタンド
晴れ間の多い一週間で、時折照る強い日差しが肌に暑い。8月の末になっても咲かなかった大学の学生寮の近くにある向日葵畑がようやく満開になっている。
ワインスタンドでは今日、今年最初のフェダーヴァイザーが出ていた。ルーヴァーのハインリッヒ・メルテス醸造所Weingut Heinrich Mertesで、VDP加盟醸造所ライヒスグラーフ・フォン・ケッセルシュタットWeingut Reichsgraf von Kesselstattのケラーマイスター、ウォルフガング・メルテスの実家だ。フェダーヴァイザーはワインスタンド用に先週土曜に収穫したミュラートゥルガウで、糖度は60エクスレ、酸度11g/L。「まだ酸が高いから、本収穫の開始は早くて9月末、リースリングは10月に入ってからだね」とウォルフガングのお母さん。とはいえ、発酵中で白く濁ったフェダーヴァイザーにはあまり酸味は感じられず、ちょっと薄めのリンゴジュースのような味がした。 8月30日のリースリング。だいぶ熟してきた。 そういえば、先週9月4日付けの地元紙Trierischer Volksfreundによれば、モーゼルワイン生産者団体会長のアドルフ・シュミットは、モーゼルにある急斜面の葡萄畑を法的に格付けすることを提案しているそうだ。格付けは3段階のカテゴリーに分かれる。 - 単一畑名を名乗るモーゼル・シュタイルラーゲン・リースリング (例:Trittenheimer Apotheke Mosel-Steillagen-Riesling) - 村名を名乗るモーゼル・シュタイルラーゲン・リースリング (例:Trittenheimer Mosel-Steillagen-Riesling) - 単なるモーゼル・シュタイルラーゲン・リースリング (例:Mosel-Steillagen-Riesling) すべてリースリング100%であることが前提となり、単なるモーゼル・シュタイルラーゲン・リースリングと村名付きは収穫量の上限が105hl/haだから、現状のワイン法と変わらない。畑名付きは上限80hl/haで官能審査の最低点数が5点満点の3.5点と、それほど厳しいようには見えないのだが、「従来のように単に急斜面の葡萄畑と言うだけではなく、その中にさらに品質を基準にした単一畑の思想を持ち込むべき」とアドルフ・シュミットは地元紙語っているが、私見では基準が緩すぎて品質の差別化につながるかどうかは疑問だと思う。 急斜面の葡萄畑で育った葡萄から造ったワインであることを消費者にアピールしようという意図らしいけれど、なんだか畑の格付けがまた増えたようで、ややこしいことである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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