|
テーマ:プロ野球全般。(13232)
カテゴリ:ニュース一刀両断
ああ、早くあたしの白馬の騎士が現れないかしら?
そんな気分のシャッチョさんが急増中のこの秋、皆様いかがおすごしでしょうか。 プロ野球オフシーズンの、というか日本国の年中行事みたいになってしまいましたが、今年も経済の新しい波が、ようやく再編が始まろうとしている球界にも押し寄せています。 一つには村上ファンドの阪神電鉄株買収。 もう一つは楽天のTBS株買収及び持ち株会社設立。 どちらも間接的にではありますが、それぞれ阪神と横浜の球団経営に大きな影響を与えることとなりそう。特に村上ファンドは、阪神電鉄株を上げるために、タイガースの上場を求めています。 一方前年、すったもんだで楽天ゴールデンイーグルスを立ち上げた楽天は、今度は横浜の大株主であるTBSの大株主となりました。 まあどちらにも言えることは、いたって純粋に金儲けがしたい。というだけであって、球界の発展うんぬんは全く考えていないと言っていいでしょうね。 村上はその点、目的がかなりはっきりしている。阪神球団の経営は2の次であり、要はタイガースを通じて阪神電鉄のブランドイメージを高め、利益を生み出すことにあります。俺自身良く理解しているとは言い難いですが、村上ファンドは顧客から金を集めて投資し、利益を出して顧客に分配するということを唯一の目的に動いている会社であって、楽天のように事業として拡大しようという狙いではないのでしょう。売り抜けするつもりはないとは言うものの、投下した資金は回収しなければならないでしょうし、上げるだけ上げてはい、サヨナラというのは目に見えてます。 目的が純粋なだけに、性質が悪いというか・・・。野球ファンからしてみれば、ふざけんな、コノヽ(`⌒´メ)ノって感じですが、資本主義社会の構図から見れば、たいしたもんだと思わなくもありません。 とかく日本人は義理人情が好きですし。どう転んだって、アメリカみたいなドライな訴訟大国みたいなことにはならないだろう、なれないだろうと思っていましたが、昨今の個人情報の問題などを見ていると、そうならなければ生きていけない時代なのかな、と思いますね。 まあそれはともかく、阪神はむしろ身売りの心配はしなくていいわけで。逆に寝耳に水なのは、横浜の方でしょう。 楽天が実質TBSのトップに立つ以上、TBSが横浜を売却しないわけにはいきません。楽天と横浜、双方の株を所持することは、野球協約上認められていないからです。 こちらはもともと、横浜のことなんざこれっぽっちも考えていないわけですから。TBSのトップになれば、どこへなりとでも売り飛ばしてしまうでしょうね。 こういう人達、特に三木谷社長のような人物が球界に携わることは、正直俺はイヤですね。 野球は企業スポーツとして発展してきたのは事実ですが、同時に高い公益性に常に配慮して来ました。人気凋落とはいえ、以前その競技人口の裾野は青少年から中高年まで広がり、国民に愛されるスポーツとして親しまれている競技の、憧れであり手本であるべく、プロ野球は存在していた。 しかし、彼ら金の亡者に、そんな公益性への配慮なんて、これっぽっちもない。 豪腕を振るってサッカーでは神戸を、野球ではさきに手を挙げたライブドアを踏み越えて楽天を手にいれたわけですが、いずれも成功したとは言えない。つねに社長主導のドタバタ劇を繰り返し、底辺でもがいている。なにかあれば、監督やら現場の人間のクビのすげ替えですよ。 スポーツというものは、あなた方のやっている経済活動とは違う。それだけははっきり言える。 ネットの世界は1ヶ月が1年のように進歩しているとか、一分一秒を争って金を右から左へ動かすようにはいかない。じっくり種を巻いて、育て、時間をかけてやっと収穫できるもの。 プロスポーツは、夢であるべきだと思う。その夢を金にまみれた汚い手で犯す権利は、いかにルールに則った経済活動であると言っても、許されることではないと思う。あなた達の力量であれば、いくらでも他で儲けることが可能ではないか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ニュース一刀両断] カテゴリの最新記事
|