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カテゴリ:東欧の旅
こんにちは。年が明けて雪が融けて、ようやく暖かい日々が戻ってきました。とは言え、雨が1週間ほど断続的に降っていて、すっきりした天気は望めません。また、窓の外では、ビューと音を立てながら突風が吹いています。数週間後に、ヘルシンキに向かうの予定で、飛行機が強風によって絶叫マシンにならないことを願うところです。
さて、旅の1日目(12月26日)、ライプツィッヒの旅日記を書いていきます。このとき、大雪によって、市庁舎裏にある文豪ゲーテの銅像には、雪が積もっていました。そのゲーテの銅像の向かいにあるは、メードラー通りというショッピングアーケードで、その中にたくさんの店が軒を連ねています。そのアーケードの中央部へと足を進めると、ファウストとメフィストフェレスの像(ゲーテ作、戯曲ファウストの登場人物)がたっていて、そのちょうど地下に、アウアーバッハス・ケラー(Auerbachs Keller)というレストランがあります。 雪をまとったゲーテの銅像 メードラー通りのアーケード 実は、ここがライプツィッヒでは最も有名なレストランで、観光名所となるほどの人気を誇っています。ゲーテは、若き頃、ライプツィッヒ大学法学部で学んでいて、その時によく通っていたという酒場が、同じ場所で今でも営業を続けているのです。さらに、このレストランは、ゲーテの代表作である「ファウスト」に登場し、それが理由でレストランのメニューの挿絵や入り口の銅像には、その戯曲の登場人物であるファウスト博士と悪魔のメフィストフェレスが用いられています。 メニューの表紙 店先の看板 早速、店内に入ってみると、大盛況。このとき、お昼の2時という時間なのに、客足が減らないところが、噂通りの人気店であることをうかがわせます。これでは、席が見つかりそうになく、予約を取って夜に出直そうとしました。しかし、ぽんカノさんが、またここへ来るのは面倒との理由で、ウェイターさんをつかまえて、空き席をたずねたところ、運良く席が空いているとのこと。 戯曲ファウストのワンシーンを描いた壁画 ビールが旨い!! 店内の雰囲気 見渡す限りでは、この日は観光客の姿はほとんどなく、地元の人で賑わっていて、まさにゲーテが通っていた頃と同じように、酒場としてのムードが立ち込めていました。 さて、ここのメニューは、主にザクセン地方料理を出してくれますが、クリスマスの時期と重なっていたため、その特別料理として、この地方で獲れた野生動物を使った料理を振舞ってくれるようです。ということで、ガチョウのスープと、この近郊の荒野で取れたイノシシのシチューを注文しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ぽんすけさん、こんばんは!
またも素敵な街の紹介をありがとうございます。^^ まぁ~、遠い日のゲーテを思い起こさせる素晴らしい場所ですねぇ。 ゲーテもイノシシを食べたのかしら? 森鴎外も通ったなんて、なんか凄いですね~。@@ 日本人の私としては、森鴎外の方が気になったりして。(笑) そうそう、私も元日に体調を崩して、メキシコでワニの肉を食べようと思ってたのに、食べられずに帰ってきました。 残念!>< (January 15, 2011 11:45:23 PM)
レッドのコッカーさん
こんにちは。アーケードに人通りが無いのは、実は、この日は日曜日で、お店が閉まっていたからです。おそらく平日にはたくさんの買い物客で、賑わっていることと思います。 (January 16, 2011 07:45:04 PM)
picchukoさん
こんにちは。若き日のゲーテはイノシシを食べたかどうかですが、残念ながらゲーテと交流が無いので、分かりません(笑)。ドイツ人は野生動物(イノシシ、鹿、ウサギなど)の料理が好きなので、ゲーテもドイツ人として、それらの料理を口に運んだことと推測できます。 メキシコでワニ料理ですか・・・(滝のような汗)。もし、人を食べたワニが、料理として出てきたら、食べれますか(笑)? (January 16, 2011 07:52:30 PM) |