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テーマ:デザインコラム(294)
カテゴリ:建築・インテリア
今回は空想の建築についてちょっと紹介
これは現代のCGで作り上げた近未来建築ではなく 18世紀後半にヨーロッパで広まったフリーメーソン(石工)建築の話・・・ 18世紀中頃、物理学者のニュートンが万有引力についての研究を発表すると みんなの目が宇宙に向けられるようになりました すると建築家の中に、今までの古典建築(神殿・教会)ではなく 円形・球体など今までは考えられなかった形状を建築に取り入れ 宇宙を表現しようとする人達が現れました もちろんその当時の技術では実現不可能、あくまで図面上のものですが とても素晴らしく、想像をかき立てられる作品が多いのです ルクー・ルドゥー・ブーレーと3人が代表的な建築家として知られています Topページに使っている画像もそのうちの1人ジャン=ジャック・ルクーの 「哲学者Pの庭園」と呼ばれる建築の平面図です 中心に地球があり、周りを円柱で取り囲むよう何重にも回廊が作られています その断面はこうなっています 球体(正確には地球を模した扁平球)の建物を円柱が支えている形状 天秤を持つ女神が地球の上に立つモニュメントを中心にすることで 政治的平等主義を表現しているそうです 最近の建築家でも一時期コンペなどで卵を建築に組み込むのが 流行りましたが、あれも本当の卵形は作るの大変でしょうね まぁ、そのような難しい話は別としても、ルクーの「砂漠の導きとしての燈台」など ため息がでるほど美しい造形をしています 他の作品はこちらのギャラリーで紹介しています ぜひ一度御覧になって下さい また、ルクー・ルドゥー・ブーレーの資料や書籍などご存知の方いらっしゃいましたら ぜひ教えていただきたいです ※フリーメーソン 15世紀頃から現れる職人組合 基本的には大聖堂建設のために作られた組織(ロッジ) イギリス系・フランス系と大きく別れるが 今回のルクー達は文化・芸術・哲学などの交流を盛んに行う フランス系流派 nagoo 本館 http://www1.odn.ne.jp/nagoo/index.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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