お笑い日韓決別宣言 テリー伊藤
WBCの韓国チーム、強かったですね。まだ、国内リーグのレベルは差があるようですが、トップチームのレベルは変わらなくなってきてるのかもしれません。実際、日本は優勝しましたけど、韓国には1勝2敗でしたもんね。また、日本やアメリカより準備が整っていたように感じました。日本と違って韓国人大リーガーが全員参加していたり、(日本はイチローと大塚だけ。あとは辞退)チームプレー等の練習もしっかり出来てたようです。兵役免除などニンジンもしっかりあって、どうも国としての力の入れ方が違うように思います。今年はワールドカップの年ですが、サッカーは多分同じようなレベルでしょう。あるいは、まだ韓国の方が強いか?経済では、サムスン電子は今や日本のソニーや日立よりはるかに儲かってる。ヒュンダイ自動車はアメリカで売れてます。これからずっと、日韓のライバル関係は続くんでしょうね。っていうわけで、ここから本題。今回の本は「お笑い北朝鮮」でおなじみのテリー伊藤さんによる、韓国の本です。時期的には、日韓ワールドカップの後ぐらいですからちょっと前の本になります。韓流ブームはまだ起きてませんが、BOAは活躍してるし韓国への親近感はすでにかなり高まっていた頃で、雰囲気的には今とそれほど変わらないようです。私も、新しい本だと思って読んでました(笑)途中で、芸能人の話題になって「なぜヨン様が出てこないんだろう」と初版の年を確認したぐらいです。内容ですが、対談集になってます。テリー伊藤=好きな意見を言う(笑)金文学氏=朝鮮系中国人。日中韓を知る立場から客観的な意見を言う。リュウ・ヒジュン氏=日本で学生時代を過ごした韓国人。韓国の弁護的な意見を言う。こんな3人で日韓関係を語りつくしています。たとえば、テリー:日韓は無理に仲良くすることない。金:隣国同士って仲は悪いもの。気にすることはない。リュウ:だったら日本は靖国参拝や教科書問題で韓国を刺激しないでくれ。こんな具合です。なぜ、靖国参拝が騒がれるのか?日本では、「死人に鞭打つことはない」中・韓では、悪人は死んでも厳しく糾弾されつづける。中・韓両国は日本を批判しているが、姿勢には違いがある。中国は、外交上、「靖国カード」として戦略的に行っている。韓国は、とにかく感情的。韓国人は、日本人と比べて感情が多い。付き合い方も、最初から「腹を割って話そう」とする。日本人は、親しくなるまでは距離を取りたがる。日本人はクール。韓国人はウェット。日本人はビジネスでも恋愛でも、自己主張が少ない。中・韓の女性は日本女性より激しい。殴られたこともある(金文学氏)でも、何を考えているのかは分かりやすい。日本の女性はおとなしかった。別れを切り出された時も何が原因なのか分からなかった(リュウ氏)韓国人にとってスポーツは国威発揚の場。その熱さは日本人の比ではない。特に、日本戦には絶対に勝ちたい。しかし、日本が韓国以外のチームと対戦しているときは、日本チームを応援している。これは、昔とは違う点。アナウンサーは、「がんばれ、われらがニッポン」とまで言っている。(リュウ氏)ここは、ちょっと信じがたいのですが^^;本当なんでしょうか?韓国は、親日とは言えないかもしれないが、「知日」日本のことはアメリカ、中国と並んで意識している。日本が「強い」ものって、必ず韓国も出てきますよね。やっぱり意識してるんでしょうね。日本人は「末っ子」的な気質。むしろ韓国人の方が長男のような気質を持ってる。日本は近代になって中韓より先に発展したが、昔は中国→韓国(朝鮮半島)→日本の順で文化が伝わっていた。その時代の気質が残ってる?あるいは、島国で海に守られてた日本と、半島で常に大国と接して苦労してきた韓国との違いか。中華思想の影響みたいなことも、よく言われますよね。細かいことを書き始めるとキリがないのですが、興味深い本です。テリーさんが結構下世話な話題も出すので、マジメすぎない面白い本になってると思います。これから、韓国との関係はますます大切になってくるでしょうし、「難しい本は嫌やだけど、ちょっと知っておきたいな」って時にはちょうどいい本だと思います。お笑い日韓決別宣言