中国に「降伏文書」を差し出した韓国
ま~~、最初から、この国はこういう国ですわ。( ̄▽ ̄;)
しかし、中国の属国に戻った、とは、韓国人にしては教養ある人ですな。
今の韓国には、韓国が有史以来中国の属国であった事実を知らないアホが大半だと言う話ですからね~。(^o^;)
『「我が国は中国の属国に戻った」と韓国の保守はうなだれる。
白旗を掲げた韓国
韓国が中国と関係改善で合意しました。
鈴置:10月31日に中韓両国が双方の外交部のサイトに「合意文」を掲載し、そう唱えました。「関係改善」と言いますが要は、韓国が中国に「言う通りにします」と白旗を掲げたのです。
中国は在韓米軍へのTHAAD(地上配備型ミサイル迎撃システム)配備にインネンを付けて様々の嫌がらせをした結果、ついに韓国を従わせました。「合意文」は降伏文書です。
韓国外交部のサイト「韓中関係改善に関連した両国の協議の結果」(韓国語版)の要点を訳した「中韓合意のポイント」をご覧下さい。中国外交部のサイト(中国語版)の「合意文」はこちらです。
●中韓合意(2017年10月31日)のポイント
韓国側は、中国側のTHAAD問題に関連する立場と懸念を認識し、韓国に配置されたTHAADは、その本来の配置の目的からして第3国を狙うものではなく、中国の戦略的安全保障の利益を損なわないことを明らかにした。
同時に中国側は韓国側が表明した立場に留意し、韓国側が関連した問題を適切に処理することを希望した。双方は両国軍事当局の間のチャネルを通して、中国側が憂慮するTHAAD関連問題に対し、話し合いを進めることで合意した。
中国側はMD(ミサイル防衛)構築、THAAD追加配備、韓米日軍事協力などと関連し、中国政府の立場と憂慮を明らかにした。韓国側はすでに韓国政府が公開的に明らかにした関連する立場を改めて説明した。
双方は韓中間の交流・協力の強化が双方の共同利益に符合することに共感し、全ての分野での交流・協力を正常的な発展軌道に速やかに回復することに合意した。
※注:韓国外交部のサイト「韓中関係改善に関連した両国の協議の結果」から作成
まず、韓国は「THAADは中国を狙ったものではなく、中国の安全保障上の利益を損なわない」と約束させられました。
これにより、北朝鮮の核問題が何らかの形で解決したと中国が判断すれば、中国は韓国に「THAADはもう不要だろう。米軍に撤去させよ」と命じることができるようになりました。
仮に北朝鮮の核ミサイルの脅威がなくなったとしても、中国の核の脅威は残ります。米国がTHAADという防御兵器なしに、在韓米軍を置き続けるかは疑問です。
中韓合意は米軍の撤収、さらには米韓同盟の破棄を呼ぶものなのです(「米国はいつ『韓国放棄カード』を切るのか」参照)。
中国の代わりに質問した与党議員
中国は先を見て布石を打ったのですね。
鈴置:それだけではありません。今すぐにも米韓同盟の亀裂を深める文言も入れさせました。
韓国は米国とのMD(ミサイル防衛)構築、THAADの追加配備の容認、日米韓3国軍事同盟など中国包囲網への参加――の3点には応じないと約束させられました。いずれも中国が前々から飲むよう、韓国に迫っていた案件です。
合意文の「中国側はMD構築、THAAD追加配備、韓米日軍事協力などと関連し、中国政府の立場と憂慮を明らかにした。韓国側はすでに韓国政府が公開的に明らかにした関連する立場を改めて説明した」という部分がポイント中のポイントです。
この2つの文章がどうつながるのか、合意文を読んだだけでは分かりません。が、発表前日の10月30日の動きを合わせて見ると意味が分かります。韓国政府は中国の「立場と憂慮」つまり3点の要求について、韓国も「同じ立場」であると表明していたのです。
10月30日、韓国国会で与党議員が康京和(カン・ギョンファ)外交部長官に「中国との関係改善の障害となっている3点をどうするのか」と質問しました。康京和長官は以下のように答えました。
MDに参加しないとの従来の立場に変化はない。THAADの追加配備は検討していない。韓米日の軍事協力が3国間の軍事同盟に発展することはないとはっきりと申し上げる。
これが「3NO」と呼ばれることになる答弁です。康京和長官は「韓国の立場は中国の要求を満たしている」と指摘し事実上、要求の受け入れを約束したのです。
●韓国が中国に表明した「3NO」
米国とMDは構築しない
THAAD追加配備は容認しない
日米韓3国同盟は結成しない
与党議員の質問はもちろんヤラセです。朝鮮日報も「中国が聴きたい言葉を与党議員が聞き、康長官が答弁した」(10月31日、韓国語版)でそう書いています。
中韓の掛け合い漫才
早速と言うべきか同日午後、中国外交部の会見で、康京和長官の「3NO」――中国政府は「3不」と表現していますが――に関し質問が出ました。
人民網・日本語版「外交部、THAAD問題で韓国側に約束実行を望む」(10月31日)によると、華春瑩報道官はこう答えました。
中国側はこの3点の発言を重視している。中国側は米国によるTHAADの韓国配備に一貫して反対している。韓国側が上述の約束を具体的に実行し、問題を適切に処理して、中韓関係が平穏で健全な発展の道に早期に戻る後押しをすることを望む。
中国は時を置かず「約束は守れよ」と念を押したのです。なお韓国紙によると、中国の会見でこの質問をしたのは中国メディアの記者でした。中国政府の意向に沿ったものでしょう。
中韓は、それぞれの外交部を舞台にしたヤラセ問答により「3NO」合意を確認しました。そしてこの「掛け合い漫才」を担保に翌日、両国は合意文を発表したのです。
なぜ、合意文に「3NO」を書き込まず、そんな回りくどい芝居を打ったのですか。
鈴置:「3NO」は米国との前々からの合意を踏みにじるものだからです。中国は米韓同盟を揺さぶるため「3NO」を合意文に入れさせようとした。しかし韓国が抵抗したので「答弁方式」を採ったのでしょう。
ソウル守るTHAADにNO!
「答弁方式」だろうが「掛け合い漫才」だろうが、韓国が「3NO」を受け入れた事実に変わりはないと思いますが。
鈴置:韓国は「抵抗した」証拠を残したかったと思われます。なにせ直前にも米国と、この3点を確認し合っていたのですから。
マティス(James Mattis)と宋永武(ソン・ヨンム)の両国防長官は10月28日、ソウルで米韓定例安保協議(SCM)を開きました。
その後に発表された共同声明で「3点」に関し、改めて「YES」を確認しています。英語版の「Joint Communique of the 49th ROK-U.S. Security Consultative Meeting」でも、韓国語版の「第49回 韓米安保協議会議(SCM)共同声明全文」でも同様です。第5項に以下の文章があります。
増大する北朝鮮の核、大量破壊兵器、弾道ミサイルの脅威に対応し、両長官は同盟の抑制方法と能力を向上させ、持続的な情報の共有と相互運用性を増進し、大韓民国に対する拡張抑止の信頼性、能力、持続性を保障することを約束した。
「持続的な情報の共有と相互運用性を増進」とは「米国のMDへの参加」を意味します。韓国は偵察衛星を持ちません。米国の情報と防衛システムの相互運用なくしては、北のミサイルから自分を守れない。「MD参加」は必須なのです。
現在、在韓米軍のTHAADは韓国の南部だけをカバーしています。首都・ソウルをより確実に守るには――米韓共同声明の「増大する北朝鮮の核、大量破壊兵器、弾道ミサイルの脅威に対応」するには、北部をカバーするTHAADの追加配備が必要です。
米韓声明は3日で反故に
「日米韓の3カ国軍事協力」に関する部分も、ちゃんと米韓共同声明には入っています。以下をご覧下さい。
両長官は、韓米日3カ国がアジア太平洋地域での共同の安全保障の課題に直面していることに共感しつつ、ICBM(大陸間弾道弾)とSLBM(潜水艦発射弾道弾)を含む北朝鮮の核・弾道ミサイルの開発が3カ国の安全保障と繁栄への脅威となることを明らかにした。
両長官は、アジア太平洋地域の平和と安定に寄与するために、3国間の安全保障協力を促進させていくことにした。
「太平洋地域での共同の安全保障の課題」とは中国の不法な海洋進出を指します。共同声明ではそれを抑止するための3国軍事協力、つまりは「中国包囲網」をきちんと謳っているのです。
だから中国がその象徴たる3カ国同盟を嫌がるわけで、今回の中韓合意により、米韓声明の「包囲網」部分も反故にさせたのです。
韓国の「日米韓の軍事協力を同盟に格上げしない」との表明は「包囲網に加わらない」と約束したと同じことですからね。
米中間のボール
たった3日前に結んだ米国との約束を、韓国はいとも簡単に破ったのですね。
鈴置:韓国はいまや、米中間のボールです。誰かに蹴られると、蹴られた方向に飛んで行く。逆から蹴り返されると反対側に行く。
それは中国もよく分かっていますから、外交部の報道官も会見でわざわざ「約束を破るなよ」と脅したのです。
10月30日の会見に続き、10月31日の会見でも華春瑩報道官は「3NOを守れ」と言っています。英語版ではいずれも「faithfully follow」(誠実に遵守せよ)と訳されています。
合意文を発表した後も「守れよ」とは……。
鈴置:韓国は食い逃げの達人ですから。ことに11月7日からトランプ(Donald Trump)大統領が訪韓します。剛腕の大統領に中韓合意をひっくり返されないか、中国は相当に警戒しているはずです。
だから通貨スワップも口約束のままにして、韓国が裏切ったら発動しないぞと圧力をかけているのでしょう(「米国はいつ『韓国放棄カード』を切るのか」参照)。
トランプをピエロに
ところで、今回の合意で韓国は何を得たのですか?
鈴置:合意文には「すべての分野での交流・協力を正常的な発展軌道に速やかに回復することに合意した」とあります。
THAAD配備容認への懲罰として、様々の方法で中国は韓国企業をいじめてきました(「中国が操る韓国大統領レース」参照)。
今回の合意で韓国が得たのはこの「正常な発展軌道に回復」――「いじめの撤回」だけです。でも、それも「韓国が約束を守っている」と中国が判断している間だけのことでしょう。
結局、このタイミングで中国が韓国と「関係改善のための合意」を交わしたのはトランプ訪韓を前に、中国側に引き付けておくためなのですね。
鈴置:その通りです。それと、トランプ演説を貶める目的もあると思います。訪韓中にトランプ大統領は国会で演説します。
北朝鮮の核問題を解決するための決意に加え、中国包囲網をも訴える可能性が高い。米国は米・日・豪・印の4カ国による対中包囲網作りに動いているからです。
このトランプ演説に泥を塗る効果も中国は狙ったのでしょう。いくら米国の大統領が中国に対し力んで見せても、その講演の舞台が「米国を裏切った国の国会」ということになれば、トランプ大統領はピエロになりかねません。少なくとも中国への威嚇は半減します。
再び属国に転落
中韓合意に対する韓国人の反応は?
鈴置:中国との関係改善にはほっとした。しかし「3NO」など中国の命令の丸飲みは釈然としない――といった感じです。
保守系紙、朝鮮日報の社説「未来の主権を放棄したTHAAD合意、暴力的な報復は再発する」(11月1日、韓国語版)の、THAADの追加配備に関する次の1文が目を引きます。
主権国家がほかの国に「我々は今後、なんらかの兵器を配備しない」と約束することがあり得るのか。
我が国は主権国家とは言えない、との慨嘆です。もっとはっきり書いたのが保守運動の指導者、趙甲済(チョ・カプチェ)氏です。
自身が主宰するサイトに「胡乱以降の最大の外交惨事」(10月31日、韓国語)を載せました。「胡乱」とは李氏朝鮮が清朝から攻撃され、服従することになった17世紀の事件を指します。明が滅んで清が登場するなか、朝鮮朝は宗主国を代えたのです。最初の段落を要約します。
文在寅(ムン・ジェイン)政権が「3NO」を約束したのは大韓民国の進路に大きな影響を与える屈辱的な外交上の惨事だ。中国が韓国の防衛的な兵器の配備に介入したことは主権の侵害である。
あまりにも重要な核心の3つの案件で、あっさりと中国に譲歩した。中国は心の中で「ついに、韓国を朝鮮朝のように朝貢国の身分に落とした」と笑っているだろう。
朝鮮半島の歴代王朝は千数百年にわたって中華帝国の属国でした。国家防衛のあり方で中国の言いなりになれば、また昔の属国に転落すると趙甲済氏は訴えたのです。韓国の保守にとって、中韓合意文は主権を放棄する「降伏文書」だったのです。
今、朝鮮半島といえば、北朝鮮ばかりが注目される。でも、核問題の裏側で韓国が一気に中国側に引き戻されていることを見落としてはなりません。
怒る暇のない米国
韓国に対し、米国は怒っているでしょうね。
鈴置:それが、そうでもないのです。米国のアジア専門家の中には「3NO」を韓国が飲まされたことで、日米韓の協調体制にヒビが入ると懸念する人もいます。
しかし国務省の定例会見では、報道官は質問に答え「中韓の関係改善を歓迎する」と述べています。「Department Press Briefing-October 31, 2017」(10月31日)で読めます。
11月5日の訪日を皮切りに、トランプ大統領のアジア歴訪が始まりました。もちろん最大の目的は北朝鮮の核武装阻止です。
一方、韓国はいつまで同盟国なのか疑問が持たれる国です(「『懲りない韓国』に下す米国の鉄槌は『通貨』」参照)。第2次朝鮮戦争が起きるかどうかの瀬戸際に、米国はそんな国の裏切りなど構っていられないのでしょう。
韓国の親米保守にとっては、米国政府が怒らないことの方が恐ろしいでしょう。米国に「中国側に行きたいなら行け。もう、お前は味方ではないのだ」と言い渡されたようなものですから。
■「朝鮮半島の2つの核」に備えよ
北朝鮮の強引な核開発に危機感を募らせる韓国。
米国が求め続けた「THAAD配備」をようやく受け入れたが、中国の強硬な反対が続く中、実現に至るか予断を許さない。
もはや「二股外交」の失敗が明らかとなった韓国は米中の狭間で孤立感を深める。
「北の核」が現実化する中、目論むのは「自前の核」だ。
目前の朝鮮半島に「2つの核」が生じようとする今、日本にはその覚悟と具体的な対応が求められている。』
目の前に、最悪のコウモリ野郎がウロチョロしておる訳ですな。
ホンマ、マジで最悪の国ですな。┐('~`;)┌
なんで、日本の回りには、こんなんしかおらんのでしょ~~かね?σ(^_^;)?