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【ナンバーシックス(1)】あさのあつこ 2013年の未来都市“NO.6”。人類の理想を実現した街で、2歳の時から最高ランクのエリートとして育てられた紫苑は、12歳の誕生日の夜、「ネズミ」と名乗る少年に出会ってから運命が急転回。どうしてあの夜、ぼくは窓を開けてしまったんだろう?飢えることも、嘆くことも、戦いも知らずに済んだのに…。 近未来を舞台にしたSFです。 文庫としてもかなり薄い本ですし、内容も難しくないので軽くサクサクッと読めちゃいました 動植物の管理からチップによる探索システムまで政府によって細かく管理され、 個人情報も全て把握されている、NO6という名の未来都市。 隅々まで把握されているわけだから、当然犯罪もなく、自殺率はゼロに等しいんですよね。 設定自体はそれほど遠くない未来なのですが、近い将来現実に起こりそうなのが怖い 一見幸せそうで、完璧にさえ見えるNO6。 でもその繁栄の裏側には、実は暗くて汚いドロドロした部分も存在しているわけなんです。 超エリートクラスの人々は一生なんの不自由もない生活を保障されるけれど、 その多大勢は一郭に追いやられ、粗大ゴミのように扱われてしまうという現実。。。 まるでインドのカースト制度のようですよね NO6の住人でエリートクラスの少年紫苑(しおん)と、矯正施設から脱走した少年ネズミ。 紫苑は優秀ではあるけれど、のんびり穏やかな性格でかなりの天然ボケ(笑) ネズミは管理社会の裏を知り尽くし、政府に反抗しながらも逞しく生きている 二人の対照的な性格が面白いです まるで世間知らずのおぼっちゃまととんでもない不良ですから…(笑) 自分とは正反対のものに惹かれるというのはお決まりですが、 この紫苑とネズミの深い絆は、読んでいて羨ましくなっちゃいました。 ところで、どうして「ネズミ」って名前なんでしょ 紫苑がネズミの横顔にみとれている場面があるから、きっと整っている顔立ちではあるんだよね。 まだネズミの本名は明かされていないから、きっと何か意味があるんだろうなぁ…。
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