『ナバホ織りはスピリチュアルな織物』
こんなふうにナバホのウィーバーさん達と寝食を共にした4日間のワークショップで、たくさんのことを学びました。そのうちのひとつは、ナバホ織りは「スピリチュアルな織物」であること。ナバホの女性たちは、スピリットの力を借りてラグを織ります。そのスピリットが織りもの中に閉じ込められないよう、次に織るものにクリエイティブな力が移ることができるよう、周りにグルッと枠のある柄のラグにはスピリットラインと呼ばれるラインを入れます。今回特に気を付けなければ、と思ったのは、イエイビチなどの精霊を織り込むことについて。ワークショップでは、顔などを織る時は一日で織り終わるようにと言われました。例えば目を片方だけ織って、翌日また次の目を織って顔を完成するようなことはしてはいけない、ということです。ギャラリーで展示を一緒に見ている時、タニーバさんからもう一歩踏み込んだことを伺いました。精霊を織ることは、いいことも呼び込むけれど悪いことも呼び込むことがあり、綱渡りをするようなものだ、と教えていただいたことです。充分準備が整った時に、織った方がいいということ。私が織ったことのあるコーン・メイドンも精霊。次はコーン・メイドンと虹の精霊の図柄を織ろうとデザインを描いていたし、いつかイエイやイエイビチを織れたらいいな・・・・と思っていました。ナバホ織りを織らせていただくことに感謝して織っていますが、私はジャバホなので、ナバホの人達のようにスピリットが力を貸してくれることはないかもしれない。それでも、やっぱり、準備ができていない私が織ってはいけないのかもしれないし、聞いてしまった以上「いいのかな~」と思いながら織るのもすっきりしないので、今は違うものを織ることにしようと思います。最後の日の夜遅くまで、AさんやYさんと台所でおしゃべりしていた時、そのことを話してみました。私の思いを真摯に聞いて下さり、いろいろ話し合い、気持ちがすっきりしました。「もしかしたら、儀式とか受けて織れる日がくるかもしれないしね」と言ってもらい、「世の中何が起きるかわからない」から、もしかしたらそういう日が来るかもしれないし、来ないかもしれないけれど、まだまだ織っていない基本柄も山のようにあるし、ジャバホとしてオリジナルを織る道もあるし、ナバホの人たちが大切にしている精霊を織り込むのではなく、私は他の柄を織ることにしようと思います。よかったら、クリックしてくださいね! ↓ ↓ Thanks!!