右手にいちじく

引退した殺し屋・ハードボイルドダンディ（笑）フィリックスの再就職先は子守。
しかも単なる子守ではなくて、相手は３３年間一歩も外に出ていない箱入り中年ババ。
殺し屋組織は勝手に引退宣言したフィリックスを始末しようと付け狙うし、ババはまるきり無邪気な子供だし（でも見た目おっさん）、ハードボイルドの道って大変。


きりんの名前はゲーリー君

すごいのはおっさん子供なババが本当に可愛いんですよね。不思議不思議。
目がピュアすぎ。勝手に罪悪感を感じてしまうようなピュアな目です。すごいよクリス・ペン！
とことこ歩く姿やフィリックスに悪戯しかけて追い掛け回されてるとことか何の違和感も無い。

いつでもハードボイルドに決めたいのにババに振り回されるフィリックスが振りまくまぬけな格好よさもツボですよ！ぬがーっと内心憤慨しつつも心底嫌そうに顔をしかめるだけ。こんな顔してくれるんなら思わず水鉄砲で狙撃したくなります。

そんなフィリックスがババと過ごすことで愛情を知り、恋人やおちゃめな末期がん患者である父親との関係も変ってくるのです。もう中盤からパパの目で見守ってるフィリックス。
「注文は、ウィスキー、ノーウォーター、ノーアイス、だぞ」とか教えてるくせに汚い言葉遣いは禁止するのもおかしいかわいい。フィリックスのハードボイルド講座、素敵ですよ。私も煙草でわっかつくるのはあこがれたなぁ。
フィリックスのパパがまたすごくチャーミングでいいじいさん。

そして、組織を抜け出したフィリックスをとても尊敬している新米殺し屋ジミーを演じるのはポール・ベタニー。やーもーとにかくイイ（笑）
スーツも似合うけどロングコートにライフルを持って走る姿が恐ろしく絵になりますよ。でも中にタートルネックのセーターを着てるのがややかわいい、しかも要所で腹が見える短さの。衣装係は神か。（落ち着いて）
服装やインテリアが可愛い映画なんですよ。みんなおしゃれでちょっとはずしてて似合ってます。

ジミーはフィリックスを消せと言いつけられた瞬間から組織を内部から崩壊させていくなんともかっこいい人でもあります。意地でもフィリックスを守ってるのに、フィリックス本人はジミーが自分を付け狙ってると思ってるのが切ない。もう最期には自称守護天使ですよ。
ライフル構えた守護天使＠ベタニー。私に一人ください。

終盤は悲しかったり切なかったりもするのですが、良かったなぁ（ＴＴ）とゆう気持ちになりますよ。キャストといいストーリーといい雰囲気といい音楽といいものすごい好みの映画でした。幸せ！劇場で見たかったなー

まだあった公式ＨＰ（やっぱかわいい）



心に愛とピストルを


サントラも欲しい！ジャケかわいーなぁ