全て
| カテゴリ未分類
| 精神的健康
| 身体的健康
| 経済的健康
| アンチエイジング
| 雑感
| 健康長寿食
| タバコ
| サプリメント
| 疾病
| 長生き・長寿
| アクティブエイジング
| 睡眠
| 氣・波動エネルギー
| 日常生活
| 3つの健康
| 運動
| スピリチュアリズム
| 仲人士
| 芦屋婚活アカデミー
| 登録販売者
カテゴリ:疾病
世の中に難病とされるものは多い。 中でも難治性疾患、特定疾患として国に認めてもらえていない疾患の場合、患者は大変苦労をする。 難病になった場合、まず困ってくるのは経済的困窮である。 それが一家の大黒柱である場合は、家族全体に影響する。 身体的健康を害することによって経済的健康も影響されてくる。 それが精神的健康にも影響する。 それまで幸せな家庭が大黒柱の難病によって激変する訳で、危険分散のためには家族の全メンバーが経済的独立をしておく必要がある。 その意味からは配偶者も経済力を持った方がいいだろう。 子供の将来がかかっている受験期がその一番のウィーク期であるかもしれない。 この時期、大黒柱は健康に特に注意をし、一家をあげて受験生のバックアップをせねばならない。 母親から譲り受けた杖をつきながら授業を行う有原淳也さん(岩手県の高校で) 盛岡市の高校教師、有原淳也さん(50)は、31歳のころ、歩く時に足が動きづらく感じた。足の動きは年々悪くなり、腰が重く、痛い。緩い下り坂でも、足がもつれて転びそうになる。 嫌な予感がした。有原さんの70歳代の母も、40歳のころから足が悪くなり、歩行困難になっていたからだ。母は「ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)関連脊髄炎(HAM)」と診断されていた。 ある種の白血病を起こすウイルスに感染したことで、白血病ではなく、背骨を通る神経(脊髄)に炎症が起き、歩行や排尿がしにくくなる病気だ。感染者は全国に100~200万人おり、1000人に1人の割合で発病するとされる。 母親が感染した原因は不明だが、このウイルスは母乳を介して母子感染する。有原さんも35歳の時、HAMと診断された。 この病気には確実な治療法がない。母親の病状は進み、10年前から全く立てなくなった。「自分も、母のように動けなくなるのだろうか」。不安が増した。 患者らで作る「全国HAM患者友の会」(鹿児島市。(電)099・800・3112)に入会した。会は、HAMを「難病」に指定するよう国に求めていた。 難病対策には、〈1〉患者数が少なく、治療困難な病気に対して、治療法の研究などを行う「難治性疾患克服研究事業」(123疾患)〈2〉この事業に指定された難病のうち、治療費が高額となる病気の医療費を公費負担する「特定疾患治療研究事業」(45疾患)--の2種類がある。会が求めたのは、難治性疾患克服研究事業の指定だ。 「足、腰、首など全身の痛みに絶えず襲われ、立ち上がることもできない。悪魔のような病気。母子感染で発症させてしまい、息子の将来を思うとつらい」。そんな母の思いをつづった意見書を、有原さんは一昨年、厚生労働省に提出した。 今年6月、難治性疾患克服研究事業に、HAMを含む7疾患が追加されることが決まった。この10年ほど、年1疾患ほどずつしか増えていなかっただけに、難病患者には朗報だった。 さらに、舛添厚労相は、来年度の難病研究費を、今年度予算の4倍となる約100億円に増やす考えを表明した。難病対策は大きく動き出した。 「私のような悲劇が起きないよう、HTLV-1の母子感染予防対策を含め、研究を進めてほしい」 そう願う有原さんは、寝たきりになった母から譲り受けた杖をついて、高校の教壇に立つ。 [出典:読売新聞]お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[疾病] カテゴリの最新記事
|
|