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カテゴリ:疾病
先日、2年ぶりに胃内視鏡検査を受けてきた。 毎年健康診断を受けるものの、バリウムの胃レントゲン検査のみのところが多く、内視鏡を選択出来るところは少ない。 今時大変遅れていると思う。 私の胃は昔から粗大レリーフがあるためバリウムでは正確な診断はできない。 昨年はそれでも直接撮影で再検査の指示はなかった。 今年は違うところで、それもより大まかな検査の画面の小さい間接撮影のレントゲン検査であったためか、また要再検査となった。 今回、近所のクリニックでやってもらった内視鏡検査結果ではポリープがひとつあった。 そのポリープの生検と念のために粗大レリーフの生検を施行したとのことであった。 生検結果は今週出るが、良性か悪性かはまな板の鯉状態で、運の問題以外の何ものでもない。 がんの原因が100%クリアでない現状では、悪性と言われても致し方がない訳である。 芸能界では逸見アナウンサーの例が劇的だった。 弟さんも胃がん死であったため、注意をして半年に1回の内視鏡をやっておられたが、悪性のスキルス胃がんであったため手遅れとなった。 私の周りでも、義母が肺がんの疑い、友人が前立腺がんの疑い、友人の奥さんが大腸がんの疑いと、年齢と共にがんが身近なものになってきた。 どういう結果になっても、冷静に判断し、前向きに対処して行かねばならない。 胃がんの内視鏡治療を行う藤崎さん(右、癌研有明病院で) 東京都東大和市の藤原静かずさん(75)は、1998年、胃がんが見つかり、癌研究会付属病院(現・癌研有明病院)で胃の一部を切除する手術を受けた。 手術後、一度に食べられる食事の量は減ったものの、少量に分けて回数を増やし、ゆっくり時間をかける食べ方にも慣れてきた。がんが治癒した目安とされる「手術後5年」も無事乗り越え、「もう治った」と思った。 ところが、手術から7年が過ぎた2005年11月、毎年1回受けている内視鏡検査で、残った胃にがんが二つ見つかった。 「再発?」。一瞬、不安がよぎったが、医師の話では再発ではないという。 胃がんの治療では、胃の3分の2以上を切除するのが一般的だ。しかし早期がんでは、がんだけを切除する内視鏡治療や、藤原さんのように胃をなるべく残す手術が普及してきた。 それに伴い増えたのが、残った胃に、最初のがんとは関係なく新しくできる「二次がん」だ。 粘膜にとどまるがんが再発することはまずない。一方、二次がんは、内視鏡治療で胃を残した人のうち、3年で10%前後に発症する。全身への目に見えない転移が心配される再発がんとは全く異なり、最初のがんと同様、早期に治療すれば治るのが特徴だ。 藤原さんのがんは、二つとも早期で2センチ未満。一つは手術の縫い跡に近く従来の内視鏡治療では難しい場所だったが、近年普及してきた、粘膜の下から電気メスで一度にはがし取る「粘膜下層剥離術」(ESD)によって、内視鏡で切除し、胃を温存することができた。 藤原さんは「助けてもらった大切な命を、大切に守っていきたい」と、今も毎朝の散歩を楽しんでいる。 昨年284件のESD治療を行った癌研有明病院で、内視鏡診療部副部長を務める藤崎順子さんは、「ESDによって、2センチよりも大きな胃がんでも内視鏡で切除できるようになった。リンパ節転移を伴うかどうかの診断を正確に行うことで、最初のがんでも、二次がんでも、胃を残せる患者はさらに増える」と話す。 ただ、ESDは、従来の内視鏡治療に比べ高度な技術を要する。読売新聞が今年行った胃がんの全国アンケート(11月2日朝刊掲載)では、内視鏡治療について回答した553病院のうち3割強は、ESDの数が年間10件以下だった。経験豊富な施設を選びたい。 (「かず」は門かまえに束) [出典:読売新聞]お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年12月23日 11時37分36秒
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