名薬、ムコスタ点眼液の悲劇3。
さて、今日も「名薬、ムコスタ点眼液の悲劇」の続きです。 このように製造販売元の大塚製薬の高い期待とは裏腹に厳しい船出となったムコスタ点眼液ですが、発売後の実際の臨床の現場では結局、 その実力の高さに驚嘆 することとなりました。 「今まで様々なドライアイの目薬を使ってきたけど、どれも症状が改善したのか良く分からなかった。でもムコスタは1日点して次の日に起きて目を開けたら視界がパッと明るくなって全てが美しく見えた。目の色々な不快感も全く無くなった。こんなクスリがあるなんて信じられない。」とか、「ムコスタを使うまでは一日中目の調子が悪くていつもイライラしていた。点し始めたら目のことが全く気にならなくなって気持ちまで明るくなった。」、「ムコスタを使い始めてからは常に目が温かく潤っている。今までのクスリとは全然レベルが違う。なんでもっと早く処方してくれなかったのか!」などの、旧来のドライアイ治療薬ではほとんど戴く事の無かった患者様からの絶賛が相次いだからです。 どうしてムコスタ点眼液はこれほどまでに患者様から激賞されるのか?、それは何よりも有効成分「レバミピド」が優れているからです。これは大塚製薬が自社開発したもので、内服薬としてはずいぶん以前から発売されています。そして、胃潰瘍や胃粘膜病変に抜群な効果を発揮するベストセラー薬として知られてきました。 内服で良い薬は、目薬になっても良い。 これはほぼ外れたことのない、 目薬の法則 であり、「良薬口に苦し」の典型のムコスタ点眼液もやはり期待通りの優れたクスリだった、ということなのです。(続く)