カテゴリ:本の感想(海外の作家)
ディクスン・カー(厚木淳訳)『テニスコートの謎』 ~創元推理文庫、1982年~ (John Dickson Carr, The Problem of the Wire Cage, 1939) フェル博士が探偵役をつとめる長編作品。足跡のない殺人として有名な作品ですね。 それでは、簡単に内容紹介と感想を。 ――― 青年弁護士ローランドが愛する女性、ブレンダ・ホワイトは、しかし傲慢なフランク・ドランスと婚約していた。 雨の中、ローランドとドランスたちはテニス試合を行うが、二人の中は険悪になっていく。 その日、事件が発生した。ホワイトがテニスコートの近くを訪れたとき、コートに人が倒れているのを発見する。彼女が近づくと、ドランスが首を絞められて死んでいた。しかし、ドランスに近づいたホワイトの足跡を除けば、現場にはドランス自身の足跡しか残されていなかった……。 相談を受けたローランドは、なんとか事態を打開しようとするが、状況は不利になっていく。 ――― だいぶ前に読んだはずなのですが、あらためて新鮮な気持ちで読みました。 カーはとにかく密室殺人を描いたミステリ作家として有名ですが、面白いですね。まだ本作しか読んだことがないので(厳密にはかつてラジオミステリの短編集みたいのを読んだことがありますが)、他の作品にもおいおい挑戦してみたいと思います。 ※現在、『テニスコートの殺人』というタイトルで、新訳版が出ているようです。 ・海外の作家一覧へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.08.30 22:29:59
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