オンナを磨くココロと体の使い方

子どものころ私はぜんぜんいい子じゃなかったので（今もか）
大人たちの言う事はちっとも聞かなかった。
小学校の担任はすごいじーさんで満州での戦争体験の話ばっかりしてちっとも授業をしなかった。
じーさんは姿勢を良くしろ、背筋を伸ばせなんて口うるさいうぜーヤツで、ほんとにイヤだった。

でも仕事を始めて、じーさんたちの言う事は正しかった！と思うことがいっぱいある。

この間も娘の授業参観に行ったんだけど
みんなじっと座っていられない。立ったり歩いたりはしないまでも、
おしりをムズムズ、あれじゃあ集中できなよいね。

（ここで言う「じっとすわっていられる」のと縮んで固まって座ってるのは違うんだよ。
ちゃんと座るっていうのは
重心がちゃんと臍下丹田に下りてる。
縮んでるのは重心が高くて鳩尾辺りにある。つまりそこから下はふにゃふにゃ。）

整体的に観ると、「そりゃーすわってられあないわなー」っていう腰なんだ。

私たちの背骨は１２個の胸椎と５個の腰椎から出来ていて
その骨の大きさは腰椎のほうが大きい。
だけどその腰椎が育ってないんだ。

なぜ育ってないのか、考えられる原因は２つ。

１つは生活習慣が体にあっていない事。

「女本」にも書いたけど、私たちの体はまだまだちっとも欧米化されてない。

大きくてしっかりしてるけど、そりや弾力のあまりない私たちの腰椎は
それを支えたり、その良さを発揮するための筋肉が必要で
それは日本の伝統的な重心の低い畳文化・和式トイレの文化で自然と発達する。
文化っていうのは、私たちの体に合っているから文化として継承されるんだよね。

体はまだ日本人なのに欧米人の体にあった椅子とテーブルの暮らしをしれてば、
そりゃあ腰椎は育たない。

だから腰椎がほんとに腰椎らしくしっかりしているのは
８０代以上の人たちなんだ。

で、もう一つは私のブログで飽きるほど出てくる目や頭の酷使。

目や頭を使いすぎると、腰椎１番てところの動きが悪くなって、
そっから下の腰椎も一緒にロックされたように動かなくなっちゃう。
子どものうちから目を酷使したり、頭でっかちなくらしをしていたら
腰が育たないのも無理ないよね。

椅子とテーブルとっぱらって、ちゃぶ台ぐらしにすべきかなーって
真剣に思ったよ。

それから武道はほんとにいいと思う。
特に合気道は子どもの体を壊すことなく体が育つ。
（柔道や剣道は、道場によっては体をこわす稽古をしてるところもあるので）
前回の日記とは逆のアプローチだよね。「体育て」は「心育て」だ。

以前にも紹介した楽心館の石川先生の体育ては本当にすばらしいよ。
私もあちこちで紹介してかなりの人が各支部に見学に来てるらしいけど、
入会した人は誰もいないのにはびっくり。護身術にもなるのにねえ。
まあ、本人がやりたいってあまり思わないだろうね。きびしいから。

うちのムスメは大好きな近所のお姉さんが始めるときに「私もやりたーい♪」って
のんきに始めちゃったんだけど、しばらくして稽古のきびしい緊張感に耐えられなくなっちゃって
「やめたい」って泣いてたんだけど、これだけは辞めさせなかった。
石川先生は私利私欲なくほんとに真剣に子どもたちの成長を考えている人だし
一生の財産になる体作りだってわかってたからね。
きびしいけど理不尽な叱り方は絶対しないし。、ほめ方もうまい。
叱り方ほめ方まで学ばせてもらえるよ。

それから３年、ずいぶん合気的動きや体の使い方が身について来たらしくって
最近稽古が楽しいらしい。
「稽古すると手とか足とか、からだかきもちよくなるんだよー」って言ってる。
合気の動きは気の通りの良くなる動きだからねー。
あー、やぱり私も習いたい！！

ところでおしりがムズムズするタイプも子どもたちも
集中できる姿勢がある。
それは「動いていること（特に下肢）」
じっとしているより、歩きながら、スキップしながらのほうが
掛け算九九なんて頭に入っちゃう。
これは腰椎５番ていう「ムズムズ組」の子達が動かしたい骨を
下肢を動かすことで安定するからなんだ。

私たち大人でも
じっとしてるより
歩きながらのほうが頭がまとまるって時あるもんね。