テーマ:映画館で観た映画(8357)
カテゴリ:映画
かけがえのない出会いとスコッチウイスキーがもたらす、人生の大逆転。 スコッチ・ウイスキーが根付くスコットランド。 この地は今、不況にあえいでいた。 家族とうまくいっておらず何かにつけ暴力沙汰を起こしてきたロビー(ポール・ブラニガン)は、またしても問題を起こし捕まる。 しかし恋人との間にできた子どもがじき生まれることを鑑みて、刑務所送りではなく社会奉仕活動をするよう言い渡される。 そこで指導者のハリーと出会い、ウイスキーの奥深さを知ったロビーは、次第にテイスティングの才能を目覚めさせていく……。 “天使の分け前”とは? ウイスキーなどが樽の中で熟成されている間に、年2%ほど蒸発して失われる分のこと。 10年もの、20年ものと年数を重ねるごとにウイスキーは味わいを増し、それとともに天使の分け前も増していく。 実際に「天使の分け前」という銘柄があってビックリ!! アイルランド独立戦争とその後のアイルランド内戦を背景に、英愛条約をめぐって対立することになる兄弟を描いた戦争映画、 ■麦の穂を揺らす風■ を見て以来、ケン・ローチ監督が好きになった。 ケン・ローチ監督はいつも恵まれない人たちに心を寄せているという。 彼はこの賞のスポンサーが「反動的」メディアであるフジサンケイグループであり、中曽根康弘がバックにいる(当時、主催の日本美術協会会長は中曽根のブレーンとして知られた瀬島龍三)ことも知っていたが、敢えてこれを受けた。 ローチはその賞金の一部を、日本のどこか適当な労働運動に寄付したいと考え、人の勧めで国鉄分割民営化に反対したためにJRから閉め出された闘争団に寄付した。 ローチはイギリス国鉄民営化で、労働条件の切り下げやリストラに揺れる様を描いた『ナビゲーター ある鉄道員の物語』(2001年)を発表しており、かねてから民営化反対論者であった。 ローチは「ナカソネなどからの賞金を受け取って、そのカネをナカソネが進めた国鉄分割・民営化に反対して闘っている人にカンパするってのはなかなかいいよね」と発言した。 そんなローチ監督が、まともじゃない親に育てられ、不良になった青年にあたたかい眼差しをもって描いているのが「天使の分け前」。 一度逮捕されると、まともな働き口もなく、だから自暴自棄になる。 そして再犯となるのが犯罪者のパターンのようだ。 主人公ロビーもそんな若者。 しかし彼は、恋人との間に生まれた子どものために頑張ろうとする。 そんな彼に暖かい手を差し伸べているのが、指導者のハリー。 彼の家は、ダイニングキッチンが出ていたが素敵だ。 壁に棚が作ってあって本が立てかけてあるが、そのブックエンドとして、IKEAのビリーのブックエンドがあった。 私も2つもっている。(*^ー゚)b この映画、笑うところが満載で、ケン・ローチの新境地といったところかも。 後味のいい映画だった。 ・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★2012年5月9日*雨の名前:薬降る(くすりふる) * ・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.05.11 10:17:20
コメント(0) | コメントを書く
[映画] カテゴリの最新記事
|
|