|
カテゴリ:お仕事
月末、客先に常駐してる我々はタイムカードを元に、自社に送る資料をまとめます。タイムシートとか残業シートとかです。4人チームの内、一人帰り二人帰り、私と、そう、あの新人さんが残りました。
使えないという領域を遥かに越えた所におわす方です。 私もそのタイムシート絡みの作業を7時40分くらいから始め、8時20分くらいには終りました。 その新人は、まだ終ってませんでした。彼の業務は私のと違って5時には終了してます。それでもパーティション越しに何かうんうん唸ってました。 周囲にいる客先の人達の手前、彼を無駄に残業させる為に残すのはためらわれるので、私は声をかけました。 私:「どうしたの?」(真意:何でこんな時間かかってるの?) 新人:「えっと、2枚のエクセルシートの間でコピー&ペーストできないんで、全部手書きで書こうかと思って」 私が彼の机の上を見ると、印刷したシートの上に手書きで残業理由を書いてました。 ちょっと強烈なジャブを食らった私は、何気なく今日消費したペットボトル2個とイチゴオレの残骸を捨てにいったんそのセクションから出て、ふと考えました。 ホントにうまくいかないのかな? でも、まず印刷できるなら、そのシートに・・・ 直接入力して、それから印刷すりゃいいじゃん!!!??? ふつふつと何かが内側に沸きたぎるのを感じながら、私は彼の所に戻りました。 すると彼は、また信じられないコトをしてました。 手書きで一枚のシートから書き写した内容を 手打ちで別のシートに入力し直していました。 ブチッ と私の中で何かが切れる音がしました。 私はにこやかに(おそらく、ね) 彼の机に近付き まず事実を確かめるコトにしました。 シートAで、あるセルにカーソルを合わせ、マウスの右クリックメニューから コピー を選び タスクバーから、シートBを選んで画面に表示させ 適当なセルを選んでまたマウス右クリックから ペースト するとまぁ 全く 問題無くペースト、つまり 貼りつけできたんですが何か?????!!! まぁ私がやったやり方以外にも何通りも方法はありますが 全て問題無くできたろう事は疑いありません。 私:(ちょっとだけ震える声で)「できるじゃん・・・?」 新人:「え・・・、ああ、ほんとだ・・・」 私は言葉を失いました。 頭の中は真っ白というか 何か言わなきゃいけないと思いつつも ひとまず自分の机に戻り 荷物をまとめ かばんを担ぎ 彼の机に戻り 言いました。 「あのさ、何か技術検定試験を受けるとか言ってるけど そんなレベルじゃないよ? こんなこともわからないって 恥 を知れってことなんだよ?」 新人:「・・・あ、ええ、すいません・・・」 そして私は彼を残し家路につきました。 本音で言えば 私は彼を職場の外に掴み出し 「なめるんじゃ、ねぇ!!!」 と殴り倒したかった。 何発でも。何度でも。 新人と便宜上彼を呼んでますが 歳は36 勤める業界はIT業界 彼はサポートされる側ではなく サポートする側に回って この職場だけでも半年が経過します。 職場の同僚達の名誉の為に明記しておきますが 彼は少なくとも数ヶ月以上の教育を受け 電話と電話の間の下手すれば数時間は自由に勉強に使えます。 パソコンやエクセルに御縁が無い方の為に説明しますと くつひもをちょうちょ結びできないとか Yシャツのボタンをかけまちがえるとか 花に水ではなくアルコールをかけるとか そんなカワイイ程度ではすみません。 もともと私は彼にはとうの昔に見切りをつけていましたが、 最近になっても日々クレームの種を生み続ける彼にはうんざりしてましたが、 今日は久しぶりにブチ切れました。 彼は2ヶ月ほどの製品やサポートの研修・勉強期間を終えて お客さんからの電話を受け始めた時 自分がサポートする製品が、 大きく分けてAとBという二つの全く異なるOS(仕組み)で動いてる事すら把握してませんでした。 私が完全に彼に見切りを付けたのはその瞬間です。 パソコンで言えば、「ウチの店はWindowsもMacも扱ってる」 エンジンで言えば、「ウチはガソリンもディーゼルも扱ってる」 ネジで言えば、「ウチはプラスとマイナスも扱ってる」 人間で言えば、「男と女がいる」 その程度の違いが存在する事を 2ヶ月かかって分からなかった、把握できなかった人間が どうしてその後も職場に居続ける事ができたのか? 不思議になりますよね? そして社会とか会社とかは不思議なもので いろいろとクレームの嵐を巻き起こし ある客先の責任者からも 「あの人って大丈夫なの?」 と最終宣告な電話をもらっても おそらく現在から半年先の来年4月までは つまり1年契約満了までは 彼はこの職場に居続ける事になりそうです。 学生さん、高校生中学生小学生のみなさん 就職浪人のみなさん 会社とか職場とかって 時として 摩訶不思議な場所だという事は覚えておいて損は無いです。 スタッフサービスのCM企画スタッフもまっつぁおでしょうね。 ええ。 そんな新人とかの事とかを考えつつ、 西葛西の駅で降りて もう一つの出来事がありました。 駅の自動改札の一番端って、駅員さんのいるオフィスになってる事ありますよね。そこで清算したりしつつ通り抜ける人もいるのですが、まぁ普通は順番に並ぶ。 私もそうしてました。 そしてもうすぐ私の番という時に 背後から若い女の人の声で 「お母さん、それ割り込みだよ!」 と聞こえて来ました。 すると私の斜め後ろから まぁ普通といっていいおばさんが、堂々と 娘からの制止の声を何度も浴びつつ 傲然と 私の前に割り込もうとしました。 私は無言で左肘を張り、そのおばさんの侵入をブロックしました。 娘さんの名誉の為に。 私は自分の定期を通しましたが、 おばさんは結局自分の定期は通さず 私の肘ブロックをすりぬけてそのまま改札の向こう側へと抜けました。 そのおばさんは 全く恥じ入っている様子は有りませんでした。 「お母さんてば、それ割り込みだって」という声は まだ背後から聞こえました。 私は彼女の名誉の為に、振り返りませんでした。 ただ、そのおばさんの様子を見て ハラワタのよじれる思いをしました。 可笑しくてではありません。 おそらく言葉にならない怒りで、です。 私は声にならぬ溜息を心の中でつき 愚にもつかない事を思いました。 私の頭に浮かんだその一言が何だったかは、 ご想像にお任せします。 ゲーセンに寄ってから、 イタ飯屋でスパゲティとイタリアン・ビールを胃の腑へと落とし込みつつ 私は頭痛を覚えました。 ええ、 頭痛くなりましたともさ。 追記: 後から気が付いたのですが、 『恥』という文字は、 『耳』と『心』から成っているんですね。 つまり耳に心持たぬ者は、恥を知る筈も無い、と そういう風に腑に落ちました。とさ♪ 追記2:おまけ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[お仕事] カテゴリの最新記事
|
|