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Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2006/07/08
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 四国は徳島に住んでいた頃、結構あちこち行った。しかし、当時一度も足を踏み入れなかったエリアの一つとして、南予(愛媛県の南西部)がある。そんな南予の代表的都市、宇和島に、初めて仕事で赴くことができた。JR宇和島駅前

 宇和島市は昨今の市町村合併もあって人口は約9万2千人余に増えた。しかし、宇和島と聞いて連想するものと言えば、美しい海、海の幸、じゃこ天、あげ巻き、闘牛くらいしか思いつかない。

 名物の「宇和島闘牛」は、今回は見物する時間はなかったが、あのスペインやメキシコの闘牛のような残酷で、野蛮な見せ物ではなく、牛同士の突き押し相撲というようなもの(写真左=宇和島駅前には闘牛のモニュメントが)。

 角(頭)で押し合って引いたら負けというルール。だから、ものの10秒で終わる勝負もあれば、20分近く押し合うこともあるとか。市営闘牛場というものもあったが、開催されるのは2カ月に一度くらいなので、いつ来ても見られるというものではないという。宇和島城・天守閣

 それにしても、宇和島は遠い。僕は、伊丹空港→松山空港(飛行機)→JR松山駅(バス)→宇和島駅(JR)という最短ルートを選んだが、それでも乗り継ぎ時間も含めて家から約4時間半。

 飛行機は嫌いと言う同僚は、新大阪(新幹線)→岡山(JR特急)→松山(同)→宇和島というルートだったので、約7時間近い長旅に「あー、疲れた!」を連発していた(写真右=市内のあちこちから見える宇和島城天守閣。宇和島藩は、伊達政宗の長男・秀宗が移封されて以来、代々伊達家が治めてきた。今も仙台ゆかりの伝統が根付いているという)。ほづみ亭

 今回は、翌日(7日の金曜日)の朝からの仕事。だから、前日中に宇和島入った。もちろん、早めに現地に行って、「晩飯は地元の美味しい海の幸を味わおう」という魂胆もあった。で、選んだのが地元の人もおすすめの郷土料理の店「ほづみ亭」(写真左)。グレ&キビナゴ&釣りアジの刺身

 事前のインターネットのリサーチである程度食べたいものは決めてきたのだが、それでもメニューを見たら、あるわあるわ知らない名前の魚や貝が…。

 悩んだ末に頼んだのは、グレ&キビナゴ&釣りアジの刺身(写真右)、ホゴの煮付け、丸寿し(写真左下)、ハランボウのじゃこ天、ボラメの唐揚げ、にがにし貝、走りんどう貝、小エビの塩ゆで…。丸寿し

 ホゴはガシラに近い白身の魚だが、身がしまってとても美味だった。丸寿しは、ごはんの代わりにオカラを使い、お酢でしめた青魚のお寿司という雰囲気。

 ボラメはハタハタやキスに近い淡泊なお魚。ジャコ天は「揚げたてだから美味しいよー」とお店の人が勧めるだけあって、さすがの旨さだった。ホゴの煮付け

 にがにし貝、走りんどう貝はいずれも塩ゆでしただけで、貝そのものの味を楽しむ。前者は名前の通り、ほんおりとした苦みを感じるが、それがまた日本酒にとても合う(写真右=ホゴの煮付け)。野武士

ちなみにこの夜いただいた地酒は「野武士」(写真左)と「伊予のこいごころ」。いずれも淡麗辛口、すっきりとした味わいだった。

 さて、我々は晩飯の締めに、宇和島名物の「鯛めし」を頂く。「鯛めし」というと、普通、焼いた鯛の身をほぐして入れたり、生の鯛を一匹まるまる入れてご飯を炊いたりするのが多い(徳島の「鯛めし」もそうだった)。ボラメの唐揚げ

 だが、宇和島では、出し醤油汁に鯛の刺身を漬け込み、生タマゴを加えて混ぜたものをあったかいご飯にかけて食べる(タマゴかけご飯に刺身をプラスしたのに近い)(写真右=ボラメの唐揚げ)。

 だから、徳島のような「鯛めし」と想像していたので、同じ四国でちょっと意外な感じもしたが、まぁ所変わればということで、これはこれで美味しい。ハランボウのじゃこ天簡単にできるので、家でも楽しめそうだ(写真左=ハランボウのじゃこ天)。

 メニューには、小ブカのみがらし、カメの手(貝)、ニナ貝、地ガニ、伊達サバ、ウツボのたたき、ホウタレの刺身、さつまめし…等々、にがにし貝&走りんぼう貝+1未踏のものが一杯あったが、一晩ではとても食べきれない。

 宇和島には来月もう一度来なければならないので、次回の楽しみにとっておこう(写真右=珍しい貝がいろいろありました)。

 晩飯の後は、「軽くもう一杯」と数少ない宇和島の繁華街に繰り出したが、あいにく雨が激しくなってきた。できるだけホテルに近い場所ということで、ホテルと一筋西の通りにあった「S」というショットBARにお邪魔した。宇和島風・鯛めし

 店は40歳くらいのママが一人でやっている、カラオケもあるスナックも兼ねたようなBAR。ひょっとしてお高い店かと一瞬不安になったが、気さくなママとの会話もはずんで、4人で計10杯飲んで6800円という料金に驚く(写真左=宇和島風「鯛めし」は不思議な味わい)。

 ママは翌日、我々が昼間の仕事中にも、街でばったり会って、「こんにちはー、昨日はどうも!」と挨拶してくれた。地方都市のこの素朴で、あったかい距離感がいいなぁ…。

 皆さんも機会があればぜひ、「宇和島に、いっぺん来さいや」(一度お越しください)、そして、美味しいもん腹いっぱい「食べさいや」。

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Last updated  2006/07/08 06:28:01 PM
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うらんかんろ

うらんかんろ

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