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Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2006/09/06
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カテゴリ:カクテル
 BARではモルト・ウイスキーもワインも焼酎も飲むから、毎回カクテルを飲むわけではない。しかし、バーテンダーの力量やセンスが一番発揮されるのは、やはりカクテルに違いない。だから、忘れないくらいの頻度でカクテルも頼む。Mister Manhattan

 で、最近、BARで味わった、思い出深いカクテルをいくつかご紹介(日記で記録するのは、最近記憶力減退気味の僕が、何を飲んだか忘れないためでもあるのだけれど…)。

 まず、最初は「ミスター・マンハッタン(Mr. Manhattan)」(写真左)。スタンダード・カクテルで、僕がまだ何か飲んだことのないやつ、とお願いして、キタのBar「C」のHさんが作ってくれたのがこれ。

 ジン・ベースで、レモン・ジュースとオレンジ・ジュースをそれぞれ1ダッシュ、シロップ少々。そしてミントの葉を潰して、すべての材料をシェイク。バーズ・ネストで漉してカクテル・グラスに注ぐ。ミントの細かい葉が浮かんで美しいうえに、いい香り。

 これが最近では、目から鱗が落ちるくらい旨かった。ありふれた材料ばかりなのに、組み合わせ妙で、こんなに美味しいとは! いやぁ、スタンダード・カクテルはまだまだ奥が深~い。Sundowner

 次に紹介するのは、「サンダウナー(Sundowner)」(写真右)。他でもない今年、NBA(日本バーテンダー協会)の全国コンクールで総合優勝した大阪キタのBar・Blossomのマスター、Kさんのオリジナル。

 レモン・フレイバード・ジンに、ジンジャー・ワイン、クランベリー・シロップ、グレープ・フルーツ・ジュースというレシピ。今年の創作部門のテーマは「プレディナー・カクテル」だったが、甘味を抑えた、とても爽やかな味わい。

 あまり美味しかったので、この日は、2杯目もカクテルを頼んでしまったが、若手ながらカクテルの腕には定評があるKさん。ウオッカと生パッション・フルーツを基本に各種リキュールも組み合わせて絶妙なカクテルをつくってくれた。

 3つ目に紹介するのは、再びスタンダード。これも、何か僕の飲んだことのないものを、とお願いして、ツァリーヌ馴染みのBar「K」のMさんが作ってくれた「ツァリーヌ(Czarine)」(写真左)。

 ウオッカ・ベースで、ドライ・ベルモット、アプリコット・ブランデーを加え、アンゴスチュラス・ビター1ダッシュ。ミキシング・グラスでステアして作る。マティーニの親戚のようなカクテルだが、きりっとしてこれも旨い(アプリコット・ブランデーは入れないレシピもあるそうな)。

 聞けば、1997年の全国コンクールの課題部門に指定されたカクテルとか。そして、その課題部門で優勝したのが他ならぬMさん。なるほど、旨いはずである。

 最後に紹介するカクテルの名前は「オープン・ハート・リーフ(Open Heart Leaf)」=写真右。あの今は亡き秋田の名バーテンダー、黒坂明氏のオリジナル(6月23日の日記参照)。Open Heart Leaf

 生前会うことは叶わなかったのに、その誰もが愛した人柄もあって、今やけに彼のことが気にかかる。彼のオリジナル・カクテルと聞いて、飲んでみたくなった。ウオッカ・ベースで、グレープ・ジュース、カシス・リキュール、そしてレモン・ジュース少々。

 ある夜、馴染みのBarでわがままを言って作ってもらった。他人のオリジナルカクテルを頼むなど、バーテンダーにとって失礼なことだろう。しかし、僕に頼まれたバーテンダーは、「黒坂さんのカクテルなら、喜んで作らせてもらいますよ」と応じた。

 黒坂明は死してもなお、全国のバーテンダーにも、BARフリークにも愛され続けている。そんなバーテンダーは、僕は他には知らない。会ってみたかったという思いが、今さらながら募る。

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Last updated  2012/07/02 12:54:51 AM
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うらんかんろ

うらんかんろ

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汪(ワン)@ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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