テーマ:カクテル大好き!(497)
カテゴリ:カクテル誕生の逸話
【おことわり】レシピやスタイルは標準的なもので、絶対的なものではありません。文献やバーテンダーによっては違う割合、材料、スタイルでつくっていることもあります/レシピの丸カッコ内の数字(単位)はmlです。
◆カクテル ―― その誕生にまつわる逸話(2012年版:ABC順)(28) 83. ミント・フラッペ(Mint Frappé) 【レシピ】クレーム・ド・マント(ミント・リキュール)(45~50)、クラッシュド・アイス、飾り=ミントの葉&マラスキーノ・チェリー 【スタイル】ブレンダーまたはビルド 【グラス】フラッペ・グラスまたは広口シャンパン・グラス 誕生の経緯や時期は不明だが、日本の1961年出版のカクテルブックで紹介されていることから、少なくとも1950年代には誕生していたことは間違いない。 国内の複数のWeb専門サイト(出典:Suntory社HP、Kotobankほか)では、「20世紀初頭、米カンザスシティのバーテンダー、ピーター(「ポーター」説も)・スローボディー氏(名前の綴りは不明。Slowbodyか?)が考案した」という説がよく紹介されているが、いずれも裏付けとなる資料は明示していない。欧米の専門サイトでこの説を紹介しているところもないため、信憑性には疑問が残る。 「ミント」の名は、ギリシャ神話に登場する美少女「メンタ」に由来する。メンタはハーデースという神に愛されるが、ハーデースの妻ペルセポネーの嫉妬によって、その体を草に変えられてしまった。メンテはその存在をハーデースに知らせるために、清涼感ある芳香を放つようになったという。フラッペとはフランス語で、「氷で冷やした」という意味。 日本のカクテルブックでは下掲を筆頭に多数の本で紹介されているが、欧米のカクテルブックでは掲載している例はきわめて少ない。現時点で確認した限りではヴォーグ(Vogue)・カクテルブック(1982年刊)が初出で、唯一の例(他に掲載例をご存知の方はご教示いただければ幸いです)。 【確認できる日本初出資料】カクテル・ガイド(落合芳明著、1961年刊)。 ********************************** 84.ミント・ジュレップ(Mint Julep) 85. モヒート(Mojito) ※いずれも【2016~19年改訂新版】で記述内容を更新しています。そちらをご覧ください。 こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021/07/03 11:13:30 AM
コメント(0) | コメントを書く
[カクテル誕生の逸話] カテゴリの最新記事
|
|