きのうのサッカー日本代表チームの対イラク戦は岡崎のすばらしいシュートがきまって1−0でイラクを降した。この結末に、ある因縁めいた感慨をおぼえたのは私だけだったろうか。
話はちょうど20年前、W杯アジア地区最終予選、所もダカールはドーハでおこなわれた日本対イラク戦。日本は勝てばW杯出場権を得られる試合だった。それは目前に迫っていた。後半戦終了まで残り35秒ほど。しかし、このときとんでもない事態が起った。なんとイラクがこの土壇場でゴールを決めたのだ。そのとたん試合は終了した!
後に「ドーハの悲劇」と称されたことは、サッカー・ファンなら知らぬ者はいまい。
きのうの試合は、そのイラクと20年ぶりの対決となった。そして出場権を懸ける立場はこのたびはイラク側にあった。イラクはこの試合に完全勝利、すなわち日本を0封じしなければ、W杯出場権を失う。
試合は0−0で後半に突入。引き分けではイラクに望みはない。イラクは必死だ。日本もすでに出場権を獲得しているとはいえ、試合前日のインタビューで遠藤が「消化試合だとは思っていない。勝つことだけを考えています」と言っていたが、応援する我々としても勝って気持ち良く終了したい。
後半, ほぼ互角の攻防戦は、土壇場の44分、日本のカウンター、岡崎ドリブルで中央に走り込んでイラク・デフェンスを引きつけつつ遠藤へ。遠藤はスペースができてペナルティーエリア前に入り込んだ岡崎に狙いさだめて再びパス。岡崎、シュート!、ボールはキーパーの右を掠めてネットに突き刺さった! 均衡は破れた。アディッショナル・タイム4分。48分、ザッケローニ監督、メンバーチェンジ。伊野波out、高橋秀人in。49分、日本のクロスをイラク対応。終了の笛が鳴り響いた。この途端、イラクはW杯出場の望みが絶たれた。「ドーハの悲劇」は、イラク側にあった。
日本代表チームは、まさに20年ごしのリベンジだった。しかも20年前をそっくり逆再現したかのように。
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Last updated
Jun 12, 2013 11:40:56 PM
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