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カテゴリ:がちがちハードボイルド
”ススキノ探偵シリーズ”の5作目(長編4作目)を読んだ。
○ストーリー ”俺”の友人のマサコが,テレビ番組に出演した後に殺された。その捜査が遅々として進まないことで,”俺”は自分で乗り出した。その途端,”俺”は,政治家のスキャンダルともみ消しに絡んで,周り中から”やっかいもの”扱いされていることに気付く。孤立無援の冬のススキノで,”俺”は真実を見出すことはできるのか? ------------------------ シリーズ物で,かつ同じ街を舞台にしているので,”俺”を取り巻く人々もどんどん増えてきた。ヤクザにも,警察にも,マスコミにも知り合いがいる・・・なんとなく安心感が出てきて,”ヌルイ”と感じられるところを,逆転の発想で”俺”はススキノで完全に孤立する。ここら辺の展開は,作者がうまいと思った。 導入部は,恋人との似合わない毎日を描いていてあまり面白くない。ただし作者は間違いなく意識的にここを描いているので,主人公のバカさ加減が伝わってくる。 そこから急転直下というカンジで,展開も主人公もシャッキリするワケだ。 ------------------------ ただし事件の結末に関しては賛否が分かれると思う。いろんな隠蔽工作や,裏取引が行われたのは間違いないので,それに対してほぼ何もなしってのは,なんか読後感が今ひとつだ。 あとほんとのラストの会話も,いろいろウームだ。これじゃシリーズ展開止まっちゃうでしょ???どうなるんだろ?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.09.24 13:43:15
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