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カテゴリ:映画を観たよ
世界初の名探偵として有名なシャーロック・ホームズを現代的にアレンジした映画を観た。
○ストーリー ホームズとワトソンの活躍で逮捕することが出来たブラックウッド卿は,5人の女性を黒魔術の秘儀のいけにえとして殺めていた。だが絞首刑となり,埋葬されたはずの卿の墓は崩壊し,棺の中からは別人の死体が発見された。蘇ったブラックウッド卿のうわさで,ロンドン市民は恐怖する。ホームズとワトソンは,自分たちの名誉にかけて,卿を再度捕らえようとする。 -------------- 映画の感想を語る中で「シャーロック・ホームズの原作を読んだことは無いけど」と述べている人が何人もいて,仰天してしまった。そんな人間いるんだ?・・・いるみたいです。 「名探偵」の代名詞として,あまりにも有名で,映画,テレビドラマ,パスティーシュ,パロディなど,大量の二次作品があるが,どれも基本的にはシャーロキアンの言うところの〈正典〉を知っていることを前提として語られている。 この映画は,全く新しいタイプのシャーロック・ホームズ像を描いていることが物議をかもしているのだから,やはりオリジナルを知らなくては始まらないと思う。 -------------- 個人的にはこの2009年版は『ワイルド・ワイルド・ウェスト』を思い出させた。いつもどこか余裕があるような顔をしているヒーロー2人が,トンデモメカを使う悪者と19世紀を舞台に戦う映画・・・あっちは西部劇だけど。 この映画も実際にロンドンでロケを行い,大幅なCG処理を行うことで,ヴィクトリア朝ロンドンを再現しているが,内容は典型的なハリウッド・アクション映画となっている。 ホームズが推理をするシーンもあるが,いわゆる「さて皆さん」という状況ではなくて,手短に結論だけをワトソンに伝えるくらいだ。で,もっぱら今回のホームズとワトソンは,拳,棍棒,剣,そして銃に物を言わせている。 最初はホームズは,相手の行動の先を読んで華麗に倒す,という設定だと思ったのだが,そうしたシーンはごくわずかで,あとはフツーにボカボカ殴り合いをしていた。 だから復活したブラックウッド卿よりも,フランス版チェ・ホンマンみたいなデカイ奴の方がよっぽど怖いし,印象に残っている。 -------------- ホームズを演じるのはトニー・スターク社長だ。 じゃなかったロバート・ダウニーJrだけど,ボサボサの長髪,無精ひげで,ちっともホームズらしくない。また,あまり言われていないけど,年令高いし,身長低い,ってのもらしくない。 まあ,『アイアンマン』の社長にしか見えない。アメリカ人にしか見えない。 ワトソンを演じるのは,ジュード・ロウだ。社長のアメリカ色を薄めるために,この俳優を持ってくるあたりはさすがだ。真面目そうな感じは原作どおりだ。あと太ってない! ただし,いざアクションが始まれば,社長に負けずに,ボカボカと悪党をこらしめる。 -------------- 女性たちは,謎の女・アイリーン・アドラーを,レイチェル・マクアダムスという女優が演じている。・・・うーん疲れている顔。 ワトソンの婚約者・メアリー・モースタンは,ケリー・ライリーという女優が演じている。・・・印象に残らない。 女性のキャスティングには完全に手を抜いているという印象だ。 -------------- ワリと冒頭で〈教授〉らしい人物は登場している。最後までそのままで通すのかと思っていたら,ちゃんと〈モリアーティ教授〉の名前が出て,続編をお楽しみに!・・・みたいに終わった。 で,続編も公開されるみたいだ。当然アクションはエスカレートするから,今度は潜水艦か飛行艇の登場だろうなあ。 アームド・スーツの登場は・・・さすがに無いか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.02.26 23:21:35
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