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テーマ:最近観た映画。(40055)
カテゴリ:映画を観たよ
日本では珍しいダークホラーのテレビシリーズとしてスタートした〈牙狼(GARO)〉のシリーズの劇場第2作目を観た。
○ストーリー 敵を倒すために魔と契約を交わしたGAROこと鋼牙は,その対価を払うために,魔竜の牙を探しに異世界に旅立つ。その世界への転移により自分の指輪,剣,衣を失ってしまった鋼牙は,たまたま救った少女メルと共に旅を始める。 ------------ このシリーズは雨宮慶太は『未来忍者』『ゼイラム』の頃からのファンだ。和風テイストをうまく取り込んだ造形で,日本の特撮美術をワンランク上に引き上げた人だと思っている。 〈GARO〉シリーズも,テレビの第1シーズン,ビデオ,劇場映画,第2シーズン,とずっと楽しんできた。・・・パチンコはやらないので知らない。 〈GARO〉の魅力は,剣と魔法のファンタジーを東洋テイストにくるんで,しかも現代の日本を舞台にした作品としてまとめたことだろう。これってアイディアとしては簡単だけど,なかなか成功している作品はない。 大人向けの特撮としては最も完成度の高い作品だと思う。 ------------ けれどもこの新作映画の美術を観て驚いた。ダークファンタジー系統から,「オズの魔法使い」的なポップな童話系統へとシフトしている。 出演者の演技レベルに多少問題があっても(・・失礼),ストーリーがシリアスなので,なんとか調和が保たれていた〈GARO〉の世界が,ばらばらに壊れてしまうのではないかと心配を始めた。 3月1日の映画の日に観ることを決めて,上映スケジュールを調べていて,どうやらこの心配が的中したことを知った。わずか2週間前に公開されたのに,シネマコンプレックスで上映時間が減っている。 不安ばかりを胸に劇場に足を運んだ。 ------------ 上映が始まれば,雨宮慶太の作り上げる世界に圧倒される。画面の隅々,小道具の一個,そしてエンディングの背景まで,とことんこだわって作られていることが分かる。 でも・・・寝た。睡眠十分なのに寝た。好きな作品なのに寝た。 だって先が読めて,全くハラハラしないし,ラスボスも弱そうでドキドキしないから。 ------------ 〈GARO〉こと鋼牙を演じるのは小西遼生だ。アニメキャラのようにカッコ良いし,演技の幅は広くなくて,あまり他の作品では見かけない。 今回,敵として光っていたのは,〈カカシ〉役の久保田悠来だ。敵か味方か分からないトリックスターとしての役割を見事に演じていて,一番魅力的なキャラクターだった。 残念だったのは魔女〈ジュダム〉役の松坂慶子だ。まだまだキレイだけど,アクションをさせるのは可哀想。動きが鈍重でギャグにしか思えない。 また敵役が本当の悪ではないことが分かってしまって,〈GARO〉のダークな部分が消されてしまっていた。これが敗因じゃないかな? ------------ 4月から新キャストでの新生〈牙狼 GARO〉シリーズが始まるらしいけど,これまでのシリーズのエンディングとしては不満ばかり残る残念な作品だった。 ------------ 甥に頼まれていたカードのプレゼントも品切れでもらえなかった。 そんなに観客動員出来てないだろうに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.03.03 09:59:55
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