Spring has come
あったかくなった、と思って便座の暖房を切ったら夜中に座って「ひやっ」となってしまったとです、と、最近あまりみかけないヒロシの真似をしたくなる春先。昨日、怖そうなシャコタンの対向車にパッシングされました。なんかな~~~?と思ってる間に、ネズミ捕りがあってるのに気がつきました。あ、これを知らせてくれてたんだ、と思うと、なんだか春と共にあったかい心持になったのでした、ということを思いながら今朝も右折しようとしていると、今度はみるからに怖そうなダンプがパッシングにて道を譲ってくれました。とてもとても嬉しくて、あぁ、こんな風に、単純なまっすぐな暖かさを、自分も誰かに感じてもらえるようでありたい、などと。ネズミ捕りを知らせるのが、本来、善行であるのかどうかは別として(笑)素直に、ありがたい・あたたかい、と思ったのです。車同士のすれ違いと言うのは、考えてみれば本当にまっさらな関係で過去にこの人がどうだったとか、この先この人との関係がどうであるとかまーーーったく皆無の状態なわけでして、これこそ真の一期一会・・・?か?全くの利害のない状況での、譲り合いとか思いやりとか年のせいか、なんだかすごく心に沁みます。と言ってるそばから、無理な進入してきたタクシーに「ウィンカーぐらい出しやがれこん馬鹿者めが!」と、いきなり凶暴な心持になったり誰か一台そんな車があると、こっちも急に心もハンドルも荒んだりするのです。とか、他人のせいにしてるあたり、ぜんぜん修行がたりませぬ。さてさて、以前こちらでご紹介した沢木まひろさん、二冊目の本が出ます。ブランケットタイムずっと携帯にて連載されていましたので、わたくしも仕事の合間のコーヒータイムに一人でチビリチビリ読むのを楽しみにしておりました。それが、また紙の本となって書店に並びます。「好きになればなるほど、臆病になってしまうあなたに」の帯の通り、好きだからこそすれ違ってしまう、ってこと。ありますよね。心が綿菓子の氷砂糖の針のように、脆く儚く切なくなってしまう、でもとても美しい。えぇ、ワタクシの場合遠~い遠~い昔になってしまいますが、たしかにあった(・・遠い目・・)大人ならきっと誰もが一度は経験した、ちょっと切ない物語。あったかくなってきたけど、やっぱりちょっとだけ人肌恋しいこの季節、きっと彼氏に会いたくなる独り身のあなたは、きっと恋がしたくなる今は昔・・・の人も、ちょっと相棒をふりかえりたくなるそんなお話になっています。よろしければ、是非。