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BOSSの備忘録。

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2010年09月13日
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カテゴリ:映画・TV・BD・DVD
この映画はハリウッドの超大作映画には珍しく脚本の「教科書」通りにはホン作りが成されていない。
一番の大きな違いは、主人公に感情移入をさせないという手法をとっていると云うこと。
主人公が謎の人物なので当たり前と云えば当たり前なのだが、この手法はとても危険な賭なのだ。
お陰で観客は主人公を応援していいのか悪いのか分からないという中途半端な気持ちで映画の推移を見守ることになる。
頼りになるのは主人公は果たしていい人なのか悪い人なのか? と云う推進力だけである。
ただひとつ安心材料があるとすれば、主人公を演じる女優がアンジェリーナ・ジョリーであると云うことだ。
つまり、彼女が悪い人なワケがない、と思って多くの人は観ているのだろう。
が、フィルムメーカーたちはその条件を逆手に取って、ひっとしたら、この人、悪人かもしれない、と思わせるテクニックを次から次に繰り出してくる。
うまいといえばうまいのだが、それがまたまた観客を疑心暗鬼にさせる。
そして、ラスト。となるわけだが、それは見てのお楽しみ。

そんなわけで、この作品は「特攻野郎Aチーム」みたいにのほほんと観ていると置き去りになる映画だ。
で、その置き去りになった人たちがどう思うかがこの映画の評価の分かれ目だと思う。
そういう意味では相当冒険している映画だと思うのだが。





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最終更新日  2010年09月13日 11時19分07秒
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