Los Endos/Genesis
今日はフィル・コリンズの58歳の誕生日。ジェネシスのアルバムがSACD+DVDのセットで国内盤が4800円の高値で発売されており、待望のピーガブ時代のアルバムも国内盤が28日にSACD+DVDで発売されたようだ。さすがに4800円は高い。貧乏オヤジは中古盤屋で値が下がったものを探してちょこちょこと買っているが、先日「Trick Of The Tail」が3000円を切っていたので思い切って入手した。トリック・オブ・ザ・テイル(SACD+DVD)/ジェネシスご承知のとおり、ピーガブ脱退事件でジェネシスはバンド存続の危機に瀕したが、最終的にフィルをヴォーカルに据えて発表したのがこのアルバム。SHM-CDやBlu-SpecCDもこのSACDの迫力にはかなわない。以前のCDと比べ物にならないド迫力。臨場感がただものではない。iPodで聴いてもその差が歴然だった。2曲目の「Entangled」が美しく終わった静寂を3曲目の「Squonk」がぶち破る瞬間、何度聴いてもさぶいぼ全開になる。そしてこのアルバムで、ジェネシスの中でも大好きな曲がアルバムで最後を締めくくっている「Los Endos」。以前も日記に書いた記憶があるが、87年の来日公演でもこの曲が演奏されて大興奮。ドラムのオカズをフィルと一緒にエアードラムで演奏(笑)、至極の瞬間だった。この曲をSACDで聴く迫力は、たまりまセブン、ウルトラセブンである。今までライブ盤の「Seconds Out」の方を好んで聴いてたが、このSACDで私のスタジオ盤の印象が180度変わった。やっぱりフィル・コリンズはドラマー。このアルバムで聴けるドラミングは「Los Endos」以外もつっかえが取れたように生き生きとして、なおかつテクニカルな変拍子を聴かせてくれるが、それがSACDになって迫力が倍増、ズシンズシンと私の耳に迫ってくる。ジェネシスの再結成ツアーの後、フィルは隠居生活に入ったという。このSACDとセットになっているDVDではビル・ブラフォードとのツインドラムのライブが楽しめるが、そのビルもライブ活動から引退するというニュースもある。名ドラマーの2人がステージから去るのは残念でならない。ここのところの日記で楽曲のキーの話題になると、フィル・コリンズの根性無しを嘆いてきたが、ステージで歌い、ドラムを叩くフィルが見れないのはやっぱり寂しい。フォーリーブスの青山孝史さんが57歳で肝臓ガンでお亡くなりになった。最後の最後までステージで歌う生前の青山さんの姿はまさにミュージシャンの鑑、テレビで観ていて泣けてきた。青山さんと同世代のフィル・コリンズ。かつて世界一忙しい男と称されたフィル、58歳の誕生日をどのように過ごすのだろうか。隠居生活もそこそこにして、ドラムを叩くフィルが観たい。元気な姿を私達に見せてほしいものだ。